FINE LINES、1stアルバム『substratosphere』インタビュー

ツイート

FINE LINES INTERVIEW

■INTERVIEW

──FINE LINESのアルバム発売日には、平林さんや工藤さんがやっていたHUSKING BEEの、トリビュート盤『 HUSKING BEE』もリリースになります。

平林:自分らが演り続けてきた楽曲を、いろんな人たちがカヴァーしてくれるというのは、とても嬉しいですね。しかも、そのバンドなりの個性を発揮したアレンジを施してるぶん、各バンドの色を持ったうえでのカヴゥー・スタイルとして楽曲が完成してんる…。だから聴いたときには、“すげえ! さすがだなぁ”と思いました。

──トリビュート盤には、BRAHMANやBACK DROP BOMBなどの盟友から、MONGOL 800やLOW IQ 01 、さらにはハナレグミやクラムボンなど多彩なメンバーが参加しています。その幅広さにも驚きました。

平林:基本的に、こちら側からお願いしたんですけど、皆さん、HUSKING BEE時代から交流のあった人たちばかりです。

──これだけ多彩な人たちが参加してるのも、それだけHUSKING BEEが時代に残してきた足跡が大きかったからですね。

平林:よく若手のバンドさんから、“好きで聴いてました”と言われたりもします。個人的には、照れくさくてどんな顔していいかわからなくなりますけど。

──トリビュート盤には、FINE LINESとして初期の名曲『A SINGLE WORD』を収録してますね。

平林:思い入れはもちろんですが、収録曲全体の流れを考えてという面も正直ありましたね。

──話を再び『substratosphere』へ戻しますが、今回のジャケットのアートワークを手がけたのは、アメリカで大ブレイク中のDEATH CAB FOR CUTIEなどのジャケットなどを手がけているAdde Russellなんですね。

平林:彼女は、DEATH CAB FOR CUTIEのアートワークをここ数作手がけています。個人的に大好きなので、今回制作してもらいました。

──FINE LINES自体、アートワークへのこだわりも強いですね。

平林:(ダウンロードなどの)価値観と違い、僕らは音楽を“もの”としても捉えて楽しんできた世代ですからね。音源だけじゃなく、ジャケットもすごく重要だと考えています。いいジャケットのCDには、それに似合う音源がしっかり反映されている。僕らはパッケージされたすべてを作品として捉えてるので、そのすべてを味わってFINE LINESを楽しんでもらいたい。そういうアルバムを作ったつもりですから。

取材・文●長澤智典

この記事をツイート

この記事の関連情報