ブロック・パーティー「オアシスは過大評価されすぎ」

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ブロック・パーティーのフロントマン、ケリー・オケレケが、オアシスを激しく批判した。オケレケによると、オアシスは「過大評価されすぎで、ブリティッシュのミュージックにネガティヴで危険な影響を与えた」そうだ。

彼は『Uncut』マガジンにこう話している。「オアシスは、史上最も過大評価されているバンドだと思う。彼らはブリティッシュのミュージックにネガティヴで危険な影響を与えた。馬鹿げた流行を作ったよ。ビートルズにインスパイアされてたって言ってるけど、俺は悲しくなったね。ビートルズが常に変わり、進化し続けてきたことを理解してない。オアシスは、ラダイト(19世紀初頭のイギリスで産業革命に反対した熟練労働者の組織)をくり返しているだけだろ」

以前、ノエル・ギャラガーから「大学対抗のクイズ番組に出てるような奴ら」と皮肉られたことに対し、オケレケは嫌味を返しただけでなく、英国の社会批判を展開した。「(ノエルの発言は)面白かったよ。前にトラヴィスへ同じこと言ってなかったら、もっと面白かっただろうな。あんなこと言うなんて、彼の精神状態がうかがえて悲しいよ。なんで自分を向上させることが悪いんだ? この国のワーキング・クラスに対する見方はおかしい。愚かでいることが何となくかっこいい、って考えを増長するのは馬鹿げてる。酔っ払ったりサッカーを見ること以上の望みを持つべきではないって思想に、俺は本当にウンザリしてるんだ。本物のワーキング・クラスになるには、教育という陽炎に汚染させてはいけないってことだろ。これはこの国特有の考えだ」

階級がはっきりとわかれている英国社会では、ときとして、オケレケが指摘するような不条理な思考や行動がまかり通っているのは確か。しかし、ブラーvsオアシスの戦いが鎮まったいま、階級問題をからめたここまで強いオアシス批判を聞くのは久しぶりだ。

Ako Suzuki, London
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