米ライヴネイション社が「フィルモア」コンサート会場をチェーン化

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米カリフォルニアに拠点を置くチケット直販会社のライヴネイション社が、ニューヨーク、フィラデルフィア、デトロイトに所有しているコンサート会場を「フィルモア」というすでにブランド化している会場名に変えて、業務の拡大を図っている。

この名前は、1960年代に伝説のプロモーターだったビル・グラハムが、サンフランシスコとニューヨークに「フィルモア」というクラブを開いたことで広く知られるようになった。ライヴネイション社は、1990年にグラハムが他界した後に彼の会社と名前の権利を買い取った。

同社は、元々クリアチャンネル・グループの下で営業していたが、独立をきっかけにクリアチャンネルにまつわる悪いイメージを一新するために社名をライヴネイションに変更している。

クリアチャンネル・グループを所有するメイズ一族は同郷テキサス出身のジョージ・ブッシュと親密な関係にある。全米最大手のコンサート・プロモーター、そしてラジオ局オーナーである彼らのビジネス戦略は一部の間で評判が悪く、ニール・ヤングやデイヴ・マシューズなど多数のアーティストが同社を強く批判している。

現在サンフランシスコとデンヴァーにある「フィルモア」に加え、ニューヨークの元アーヴァイン・プラザ、デトロイトの州立劇場、フィラデルフィアのリヴィング・アーツ・シアターが新たに「フィルモア」として生まれ変わる予定だ。

ニューヨーク会場のこけら落としを務めるのはリリー・アレンとバード・アンド・ザ・ビー。フィラデルフィア会場は、地元でキャリアをスタートさせたトッド・ラングレン。デトロイト会場の詳細は未定である。ライヴネイション社は、各会場をヴィンテージのポスターやシャンデリアで飾り、お客さんにリンゴを配るなどして独特のフィルモア感を演出する意向だ。

Hotwire
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