ブライアン・フェリー、ナチに対する発言を謝罪

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ブライアン・フェリーが、ナチを称賛するとも誤解されかねない発言をしたことに対し謝罪した。フェリーは先月、ドイツの新聞にナチの「大行進や旗は、素晴らしい。本当に美しい」と語っている。

BBCによると、フェリーはドイツの『WeltAm Sonntag』紙に「レニ・リーフェンシュタールの映画やアルバート・シュペーアの建物、大行進、旗…、素晴らしい。本当に美しい」と話したという。リーフェンシュターは、ナチのプロパガンダ・フィルムを制作していた人物。シュペーアもヒットラー政権で建設総監や軍需相を務めていた。直接ナチについて触れたわけではないものの、その関連作品を褒めるのは誤解を招きかねない行為だった。彼のコメントは当然のこと、さまざまな波紋を呼び、英国のユダヤ人たちはフェリーがモデルを務めている大手スーパーマーケットMarks & Spencerに彼を広告から降ろすよう要請していた。

発言が各方面で否定的な取り扱われ方をしたことで、フェリーは直ちに謝罪文を発表した。「ナチのイコノグラフィー(図像学)に対する自分のコメントが誤解を招いたことを深く謝罪します。あれは、美術史の観点からのみ発せられたものです。僕は、常識を持ち合わせた人なら誰でも思うように、ナチを邪悪で忌まわしいものと考えています」

この謝罪に対し、ユダヤ人団体は「軽はずみな発言だった」「もう2度と間違いを犯して欲しくない」としながらも謝罪は評価すると応えている。

Ako Suzuki, London
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