樹海、「咲かせてはいけない花」インタビュー

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■インタヴュー Page01

──まずは、二人の出会いから教えてもらえますか?


愛未:初めて会ったのが、私がまだ16歳のとき。きっかけは、“女性ヴォーカルを探してる人がいる”と友だちに紹介されたんです。そこで会ったのが出羽くん。確か、一番最初に会ったのはカラオケボックスだったよね。そこで私の歌を聴いてもらい、その場で、作ったばかりのデモ音源を渡されて、“歌詞を付けて歌ってみない?”と言われたんです。


出羽:そこが始まりで、本格的に活動を始めたのは、3年くらい前かな。

──樹海と言えば、深く荘厳な森を表わすように、壮大で深遠な歌世界を描きあげゆくユニットというイメージを打ち出してますね。


出羽:実は壮大な楽曲を作り始めたのって、デビューが決まった頃からだったんです。そこへ至るまでにもいろいろ音楽的な試行錯誤を続けつつ、一つの手応えとしてようやくつかんだのが、”壮大で深遠な世界観”。その姿が一番しっくり来たからこそ、「あなたがいた森」をデビュー作にしたというのが経緯だったんです。


愛未:そうやって“樹海としてのスタイル”を築きあげたんです。デビュー以降、再びいろんな表情を私たちは模索し始めていきました。それこそ、すごく壮大で深い表情を持った「あなたがいた森」でデビューを飾りつつも、続くシングル「恋人同士」では、かなりポップに突き抜けゆく姿を描いたり、3rdシングル「ホシアカリ」ではバラードに挑戦。そうやっていろんな音楽性を求め続けていった成果が、1stアルバム『Wild flower』へと結実していったんです。

──確かに『Wild flower』は、樹海の持つ多彩な表情が万華鏡のように写し出されていた印象を覚えましたからね。


愛未:私たち自身も『Wild flower』を作りあげたことで、自分たちがデビュー前の時期から探し求めていた“樹海らしさとは何か”ということを、客観的に見据えることができたんです。そこで2人が再び実感したのが、先にも出た“壮大で深遠な世界観”。そこから、デビュー作「あなたがいた森」を彷彿させつつ、スケールアップした今の樹海として描きあげた今回のシングル作「咲かせてはいけない花/ガラスの靴」が生まれたんです。


出羽:変に考え込むことなく、2人とも自然体なまま“これだろう”という感覚で生まれたものです。


愛未:気がついたら、私たち自身が原点に回帰していたんですね。

──「咲かせてはいけない花」で心に一番突き刺さったのは、愛未さんが綴った歌詞に込めた“叶わぬ恋になるのをわかっていながら、それでも恋してしまったときの感情の揺れ”という感情をリアルに描いていることでした。


愛未:好きになっちゃいけない人を好きになる…実はとても単純な気持ちなんですよね。一度でも叶わぬ恋を経験したことのある人なら、わかってもらえる歌と言うか。だからと言ってこの歌では、悩み葛藤する想いへの答えも書いていなければ、誰かを応援していく内容でもない。私自身は、ただただ“共感”さえしてもらえればそれで良いと思ってるんです。よく歌を聴いて、“なぜこの人は私の気持ちのことを知ってるの?”と思ってしまうことってあるじゃないですか。そういう楽曲の場合、答えなど記されてなくとも、励ましの歌になっていなくても心へ響いてきたり、強い共感を覚えてしまうんですよね。「咲かせてはいけない花」も、そういう楽曲になればいいなと思っています。

──同じ気持ちを感じることで、自分自身の心が自然と励まされたり、妙にスッキリしてしまうことってありますものね。


愛未:誰かに話を聴いてもらうだけで、悩んでた気持ちがスッキリすることってありますよね。私が歌詞を書く場合も、そんな感覚なんです。明確な解決策が見つからなくても、その想いを言葉として吐き出すことで心の何かが溶けていったり。私自身がそうだったように、聴いた人にも同じような想いを感じてもらえたら嬉しいですね。

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