トラヴィス、ニュー・アルバムで初心に戻る

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間もなく、5枚目のスタジオ・アルバム『The Boy With No Name』をリリースするトラヴィス。前作『12 Memories』はそれまでになかったダークな面をフィーチャーしたのに比べ、新作は彼らの初心でもある「小さな曲をひとつひとつ大切に書き上げる」という信念を元に作られたという。

フロントマンのフラン・ヒーリィは『The Sun』紙の独占インタヴューでこう話している。「(『12 Memories』で)ダークでエッジーなサウンドは、レディオヘッドやそういうのが得意なバンドに任せておけばいいって学んだよ。『12 Memories』は好きだよ。否定するつもりはない。でも、このアルバム(『The Boy With No Name』)は違う。12の小曲だ。昔のように、シンプルでわかりやすいように書いたものだ」「成功すると、またビッグな曲を作ろうって思いがちだろ。でも、それは間違ってる。小さな曲を大事に書き上げるってことに信念を持つべきだと思うよ」

フランはまた、曲を一緒に作ることはなかったものの、ある人物とのセッションから大きな影響を受けたとも明かしている。「ブライアン・イーノと2週間、セッションしたんだ。ミュージック・セラピーみたいだった。インスパイアされたし、楽しかった」イタズラ好きの彼らはイーノとの対面で、ひとつだけ後悔していることがあるそうだ。「彼と会う前の日、俺たち“冗談でロキシー・ミュージックみたいな格好して行こうか?”って話してたんだ。結局やめることにしたんだけど、大後悔してるよ。彼はそういうのが大好きだってことが、わかったからさ!」

『The Boy With No Name』は5月7日リリース(日本発売5月2日)。トラヴィスは、<Summer Sonic '07>で来日する。

Ako Suzuki, London
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