グリーンピースが中国で新たな試み

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先日、グリーンピース主催の”ミディ・ロック・フェスティバル”が北京で開催された。計100組以上の海外及び地元バンドが4日間に渡る同イベントで、毎日5万人の聴衆のためにグリーンピースの環境教育ビデオが流れる中でパフォーマンスを行なった。

参加アーティストには、ブリッツ、イモーゲン・ヒープ(突然キャンセルになったユーリズミックスのデイヴ・スチュワート代役として)、カヴァ・カヴァ、クリミア、そしてスウェーデンのサウンド・トラック・オブ・アワ・ライヴスなど。

中国の経済発展の名実の下に拡大を続ける汚染問題には、環境を懸念する声が高まっているが、それ以外にも、エンターテイメント、コンピューター、ファッション、食物、薬品、電化製品などに関わる著作権侵害問題が非難を浴びている。中国の主な貿易相手であるアメリカ、ヨーロッパ、日本は、貿易同盟を築くためにこの様な侵害をずっと大目に見てきていた。しかし、ビジネスや場合によっては安全面に影響する侵害の問題はもはや見過ごせないほど深刻化している。

13億人以上の巨大人口を抱えているのに反し、中国のエンターテイメント・ビジネスが未だ小規模なのは、話題のCD、アニメ、映画などの海賊版がすぐに出回るため投資家が投資資金を回収できないことが主な理由になっている。ミディの様な大規模なコンサートは、それをマーケティングの一環と捉えている外資系企業の出資によってのみ実現するのが現状だ。

グリーンピースは過去にイギリスのグラストンベリー・フェスティバルでU2、R.E.M.、ユーリズミックスと関わってきた実績を持つが、中国での試みは今回が初めてとなる。グリーンピースと長い活動歴を持つデイヴ・スチュワートは、最近ではナタリー・インブルーリアとボニー・レイットをヴォーカルに迎えたシングル「ゴー・グリーン」をリリースしている。

Hotwire
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