シド・バレットの思わぬ遺産

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昨年亡くなった元ピンク・フロイドのシド・バレットが、多額の遺産を残していたことが明らかになった。音楽活動中止後、目立たず慎ましやかな生活を送っていたため、財政が厳しいのではないかと思われていた彼だが、お金がないのではなく、好んで質素に暮らしていたようだ。

ケンブリッジにある母親の家に住み続け、亡くなる数年前には寒空の下、ジャケットもはおらず近所のスーパーへ買い物に出るもの悲しげな姿がパパラッチされていた彼。しかし、質素な身なりとは裏腹に、兄姉へ170万ポンド(約4億円)もの遺産を残していたそうだ。

『Daily Mail』紙は、兄アランに42万5,000ポンド(約1億円)、ほかの3人の兄姉にそれぞれ27万5,000ポンド(約6,500万円)を残したほか、病に倒れた彼の面倒を見ていた姉ローズマリーが家と遺品を売却し50万ポンド(約1億2,000万円)を得たと報道している。

バレットは、70年代半ばには音楽シーンを離れているものの、ピンク・フロイドの作品、およびソロ・アルバムから多大な印税が入り続けていたのだと思われる。しかし、お金をはじめ外の世界に無関心であった彼には使う術がなかったのかもしれない。

バレットは昨年7月7日、糖尿病による合併症のため60歳で死去。今月初めに行なわれた追悼コンサートでは、ピンク・フロイドの元バンド・メイトやレッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズ、ブラーのデーモン・アルバーン、プリテンダーズのクリッシー・ハインドらが出演し、彼の功績を称えた。

Ako Suzuki, London
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