カーティスの映画、カンヌのサイド・アワーズで3冠

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ジョイ・ディヴィジョンのシンガー、故イアン・カーティスの人生を描いた映画『Control』が、カンヌ映画祭の<Director's Fortnight>部門で最優秀映画に贈られる“CICAE Art & Essai”を受賞した。『Control』は、10日間に渡り23の長編映画が公開された<Director's Fortnight>のオープニングを飾り、観客や批評家から称賛を浴びていた。

写真家でPV監督としても活躍してきたアントン・コービンの長編デビュー作は、新人監督の作品(デビュー作、もしくは2作目)に贈られる“Regards Jeunes”賞、最優秀ヨーロッパ映画に贈られる“Europa Cinemas Label”にも輝いたという。

NME.COMによると、審査員は「著名な写真家による、非常に印象的で自信に溢れた作品」と称えているそうだ。「美しいだけでなく、力強いストーリーや登場人物の成長過程の描写も損なっていない。全ての役者の演技が素晴らしい。この映画は、音楽ファンだけでなくヨーロッパ中の人々を感動させるだろう」

モノクロで撮られた『Control』は、予告編を見る限り、どのシーンも写真家としての視点が活かされた美しい映像ばかりだ。

<Director's Fortnight>はカンヌ映画祭の主要部門である<Palme d'Or>とは別のセクションで、将来が有望視される監督のアート色が強かったりカルト的な作品をフィーチャーしている。松本人志の『大日本人』もこの部門で上映された。

Ako Suzuki, London
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