MySpace Secret Shows KEN YOKOYAMAレポ

“シークレットライヴ”なんて呼称が完全に形骸化した昨今、直前まで場所も時間も明かされない、まさにシークレットとしか呼びようがない粋な試みであった。
全世界で行われている<MySpace Secret Shows>だが、日本人アーティストとしては、Ken Yokoyamaが初めての出演。言わずと知れたインディ・パンク界の重要人物だが、彼はMySpace日本版が立ち上がる前からの、MySpaceヘビーユーザー。そういう意味でも今回の人選は、最適なものだったと言えるだろう。
“絶対見たい!”という強い思いによってやっと入手可能となる当イベントのチケット、当日代官山UNITに集まったお客さん達は通常よりかなり期待度高めのテンションとなった。オープニングアクトに登場したのはPIZZA OF DEATHの看板アーティストRAZORS EDGE。単にファストなだけでなく、ドランク・パンクぽくスピードを緩めたりメロディを聴かせたりと、変幻自在の演奏力。自らダイブまでしてしまう元気いっぱいのボーカル・ケンジ氏の軽妙なMCともあいまって、めちゃめちゃ受けている。UNIT中を埋め尽くす野外サイズの巨大サークルモッシュは圧巻。落とし所を良く心得ているという感じ。
そしてお次はNEW ALBUMを録り終えたばかりというKEN BAND。「Pressure」「I Can't Smile At Everyone」「Eight-Hour Drive」と勢いよくどんどん演っていく。途中、恒例の客いじり(?)を交えたりしながらも、勢いは止まらずほとんど通常のワンマンと同じくらいの曲数を、実に楽しげにこなしていく。明日が誕生日というキッズに「HAPPY BARTHDAY」を即興でプレゼントしたりと、飾らない人柄のせいか気さくな兄貴的に思ってしまうが、ひとたびステージ上でプレイし始めると、健さんって実に特別な圧倒的な才能の持ち主なんだなと再認識させられる。
個人的には、全ての勘違いPUNKSに聴いてもらいたい「Ricky Punks」で盛り上がりが最高潮に。健さん自ら“正直今日のライヴで一番熱かった(笑)”と言う、トリビュートに参加したHUSKING BEEの「WALK」をオマケでプレイした後、10CCの「I'm Not in Love」~「How Many More Times」でシメ。
ほんとに楽しかった! こういったネットの可能性を感じる斬新な企画は大歓迎だし、是非またやって頂きたいものである。
text:SAEKO☆M
pic:teppei
■当日のライヴ映像はこちらから
http://www.myspace.com/secretshowsjp
■KEN YOKOYAMAのMySpace
http://www.myspace.com/kenyokoyamakenband
■RAZORS EDGEのMySpace
http://www.myspace.com/razorsedgejapan
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