KREVA『意味深』ツアーレポート@6月9日NHKホール
ヒップホップ・ソロ・アーティストとしては初となる大ホール・ツアーが、6月9日にいよいよスタート!会場は日本を代表する劇場の1つ、NHKホール。3階席までも備えた広々とした空間と、上手側の壁に設置されているパイプオルガンのメタリックなきらめきが、スタート前からNHKホールの風格をたっぷりと主張していた。
暗転し、サンプラーMPC4000を操る熊井吾郎とDJ SHUHOがスタンバイ。放たれたビートを浴びてお客さんは早くも火がつき、歓声が波のようにステージに向かって押し寄せる。そして、満を持してKREVAが登場。1曲目に披露されたのはなんと! …内緒。
ツアーはここからまだまだ続くので、以下細かいセットリストや演出の紹介は控えさせて頂く。申し訳ない。しかし、冒頭から無敵のライヴ・チューンが連発されるということだけは、お知らせしておいて良いだろう。ここ最近のKREVAのライヴ・チューンとして欠かせない存在となっている“あの曲”の他、夏にリリースが予定されているアルバムに収録される新曲でも、KREVAはお客さんをグイグイと巻き込んでいた。
この日のメニューで印象的だったのは、発売前の新曲が多数盛り込まれていたという点だ。コール&レスポンスのポイントをバッチリ備えたアゲアゲ路線、胸にしっとり沁みるロマンチック風味、リリックにこめられたメッセージが真っ直ぐに届いてくるナンバーなどなど、アプローチは様々。次のアルバムへの期待を大いに煽ってくれた。初めて聴く曲であるにも拘わらず、お客さんの反応もバッチリ。心から身体を揺らし、歓声を上げるお客さんの姿に、KREVAも非常に嬉しそうであった。
そして、お馴染みの曲も勿論次々と披露された。KREVAの竹馬の友であるCUEZERO×後輩ラッパーのBLAST RAMPAGE×7月18日についにメジャー・デビューすることをステージ上で発表してくれたSONOMI=KREVAが主宰する“くレーベル”のファミリーも参戦し、黄金のコンビネーションが炸裂!その他、意表を衝く演出や、今までなかった新機軸のステージング、トラック・メーカーでもあるKREVAだからこそ出来る驚異のパフォーマンスも飛び出し、極上のエンタテインメントが展開したのだった。
しかし、この日のライヴで何と言っても鮮やかに伝わってきたのは“ラップ”という表現の圧倒的なカッコ良さだ。ビートを巧みに乗りこなし、絶妙なタイム感で言葉と感情を織り上げて行くラップの魅力を、とことん実感させられた。そのことこそ、特筆すべき点だと言えよう。
やはり主役は、マイク1本と身一つで闘ってみせるKREVAのラップ。大会場でのライヴだからこそ、却ってKREVAのラップ・パワーのタダゴトでなさがハッキリと浮き彫りになっていた。このような今回のツアーは、“俺もラップしてみたい!”“わたしもラップやる!”と各地で少年少女達のハートに火をつけることになる気がする。憧れられ、夢見られるエネルギーに満ちた現在のKREVAのステージは、まさしく必見だ。夏フェスへの出演の他、10月からスタートする次のツアーが早くも発表されたが、KREVAは今年の後半に向けてますますパワーアップすること間違いなしであろう。
文:田中大
暗転し、サンプラーMPC4000を操る熊井吾郎とDJ SHUHOがスタンバイ。放たれたビートを浴びてお客さんは早くも火がつき、歓声が波のようにステージに向かって押し寄せる。そして、満を持してKREVAが登場。1曲目に披露されたのはなんと! …内緒。
ツアーはここからまだまだ続くので、以下細かいセットリストや演出の紹介は控えさせて頂く。申し訳ない。しかし、冒頭から無敵のライヴ・チューンが連発されるということだけは、お知らせしておいて良いだろう。ここ最近のKREVAのライヴ・チューンとして欠かせない存在となっている“あの曲”の他、夏にリリースが予定されているアルバムに収録される新曲でも、KREVAはお客さんをグイグイと巻き込んでいた。
この日のメニューで印象的だったのは、発売前の新曲が多数盛り込まれていたという点だ。コール&レスポンスのポイントをバッチリ備えたアゲアゲ路線、胸にしっとり沁みるロマンチック風味、リリックにこめられたメッセージが真っ直ぐに届いてくるナンバーなどなど、アプローチは様々。次のアルバムへの期待を大いに煽ってくれた。初めて聴く曲であるにも拘わらず、お客さんの反応もバッチリ。心から身体を揺らし、歓声を上げるお客さんの姿に、KREVAも非常に嬉しそうであった。
そして、お馴染みの曲も勿論次々と披露された。KREVAの竹馬の友であるCUEZERO×後輩ラッパーのBLAST RAMPAGE×7月18日についにメジャー・デビューすることをステージ上で発表してくれたSONOMI=KREVAが主宰する“くレーベル”のファミリーも参戦し、黄金のコンビネーションが炸裂!その他、意表を衝く演出や、今までなかった新機軸のステージング、トラック・メーカーでもあるKREVAだからこそ出来る驚異のパフォーマンスも飛び出し、極上のエンタテインメントが展開したのだった。
しかし、この日のライヴで何と言っても鮮やかに伝わってきたのは“ラップ”という表現の圧倒的なカッコ良さだ。ビートを巧みに乗りこなし、絶妙なタイム感で言葉と感情を織り上げて行くラップの魅力を、とことん実感させられた。そのことこそ、特筆すべき点だと言えよう。
やはり主役は、マイク1本と身一つで闘ってみせるKREVAのラップ。大会場でのライヴだからこそ、却ってKREVAのラップ・パワーのタダゴトでなさがハッキリと浮き彫りになっていた。このような今回のツアーは、“俺もラップしてみたい!”“わたしもラップやる!”と各地で少年少女達のハートに火をつけることになる気がする。憧れられ、夢見られるエネルギーに満ちた現在のKREVAのステージは、まさしく必見だ。夏フェスへの出演の他、10月からスタートする次のツアーが早くも発表されたが、KREVAは今年の後半に向けてますますパワーアップすること間違いなしであろう。
文:田中大
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