マルーン5 来日公演レポート@ZEPP TOKYO

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既に新作『イット・ウォント・ビー・スーン・ビフォー・ロング』は国内で25万枚のセールスを記録、アメリカでは既に200万枚を売り上げるという、圧倒的な人気ぶりを誇るマルーン5。今回のプロモーション来日ではミュージックステーション出演、ヤフー!ミュージックトークでのプレミアム・アコースティック・セッションなども行われ、彼らの魅力が日本中に駆け巡った。

■うひ!マルーン5、Mステ&Yahoo!ライブトークに出演
https://www.barks.jp/news/?id=1000032236

そして、チケットがなんと1分で完売してしまったという、6/23一夜限りのプレミアム・ライヴ@ZEPP TOKYOは、当然のことながら、大盛況のまま素晴らしい思い出を残してくれたようだ。

全国の音楽ファンにその勇士を届けたMステ出演の翌日、6月23日のZEPP TOKYO、会場は、ラッキーなことにチケットを手に入れたファンでごった返していた。今か今かと登場を待つ会場の空気は一種の緊張感と期待の渦ではちきれんばかりだ。

photo by Kentaro Kambe
開演時間を過ぎたところでマルーン5登場、会場は一気に歓声で溢れ、思わずメンバーもニンマリ。挨拶代わりに披露された曲は、ニューアルバム『IT WON'T SOON BEFORE LONG』の一曲目「IF I NEVER SEE YOUR FACE AGAIN」、そして畳み掛けるように、新作からの大ヒットシングルとなった「MAKES ME WONDER」へと続く。

ヘヴィなベースライン、華やかなシンセのサウンド、キレの良いギターのカッティング…今までのマルーン5とは一回り違うこれらの曲での幕開けは、まさに今作に表現された現在のマルーン5の姿を映し出すものであり、威風堂々とした自信に満ちている印象を与えるものだった。

そして、既に彼らのクラシックとも呼べる、記念すべきファースト・アルバムの1曲目「HARDER TO BREATHE」。新曲も過去曲も同じように爆発力のあるリアクションを得られるのは、誰からも愛される人気曲が一際多いマルーン5ならではのもの。いつの間にやらオーディエンスは、完全に彼らのペースへと引き込まれていっている。とはいいつつ、いわゆるロック・コンサートのように激しく飛び跳ねたり、踊りまくるようなリアクションではなく、素直に良い音楽を身体全体で受け入り聴き入っている様子。会場が気持ち良いオーラに包まれているかのような素晴らしい音空間だ。

人気曲を立て続けに披露した後は、簡単なMCへ。アダム(Vo.)がお茶目に流暢な日本語で“コンバンハ! キテクレテアリガトー!”とご挨拶。彼の持つクールでセクシーな印象とギャップのある愛嬌さが、会場の女性ファンをガッチリもっていってしまった瞬間となった。

photo by Kentaro Kambe
その後、ポリスの“EVERY BREATH YOU TAKE(見つめていたい)”を彷彿させる名曲だと呼び声の高い「WON'T GO HOME WITHOUT YOU」を披露。シングルカットされているわけでもないにもかかわらず、思わず一緒に歌いだすリアクションが会場を包む。発売後間もないアルバム収録曲の一曲がここまで多くのオーディエンスに支持されることに、改めて驚き。マルーン5クラシックスとしてこの曲も永久に残ることを確信した夜となった。

ダンサブルな「CAN'T STOP」を挟み、日本での人気を決定づけた名曲「SUNDAY MORNING」は、鮮烈なピアノのイントロ・フレーズが会場を一瞬にして感動の渦へと巻き込んでくれた。ピアノのサウンドが一瞬閃光がさしたかのような強い煌きと衝撃が与え、伸びと艶のあるアダムのボーカルがその上でさらに冴え渡っていく。エンディングのスキャットはまさに叫び通し続け、その姿は神々しくもあり、彼の稀代のシンガーとしての才能を炸裂させた瞬間でもあった。

「SWEETEST GOODBYE」で本編は終了したものの、会場を揺らすほどの凄まじいアンコールにマルーン5は、誰もが待っていた人気曲「THIS LOVE」と、最強のラブ・バラード「SHE WILL BE LOVED」で応え、会場のオーディエンスを感動へと導いてくれた。

まだ、若干28歳のバンド(途中加入のドラムのマットは37歳だが…)とは思えない風格、たった2枚しかアルバムを出していないバンドとは思えない曲のバリエーションの多さ…やはり彼らは別格であると再認識も新たに、マルーン5の実力を目の当たりにした一夜であった。

MAROON 5
2007年6月23日 @Zepp Tokyo

M1 IF I NEVER SEE YOUR FACE AGAIN('07 2nd『It Won't Be Soon Before Long』)
M2 MAKES ME WONDER('07 2nd 『It Won't Be Soon Before Long』)
M3 HARDER TO BREATHE('02 1st『Songs About Jane』)
M4 THE SUN('02 1st『Songs About Jane』)
M5 SECRET('02 1st『Songs About Jane』)
M6 SHIVER('02 1st『Songs About Jane』)
M7 WAKE UP CALL('07 2nd『It Won't Be Soon Before Long』)
M8 WON'T GO HOME WITHOUT YOU('07 2nd『It Won't Be Soon Before Long』)
M9 CAN'T STOP('07 2nd『It Won't Be Soon Before Long』)
M10 SUNDAY MORNING('02 1st『Songs About Jane』)
M11 SWEETEST GOODBYE('02 1st『Songs About Jane』)

EN1 SHE WILL BE LOVED('02 1st『Songs About Jane』)
EN2 THIS LOVE('02 1st『Songs About Jane』)
※(収録アルバム)

■マルーン5 来日公演レポート@ZEPP TOKYO ~写真編~
https://www.barks.jp/feature/?id=1000032790
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