ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセルからの最上級の賛辞。第二夜に何が起こったか!?

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7月15日、午後9時12分。ステージ中央に横一列に並んだガンズ・アンド・ローゼズのメンバーたちは、全員で肩を組み、客席に向かって3度にわたって深々と頭を下げた。そしてアクセル・ローズの口からは、次のような言葉が飛び出してきた。

「Thank you! Domo arigato! You guys’re fuckin’ amazing 2 nights in a row. Thank you very very very very very………much!!!/サンキュー。どうもありがとう。キミたちは二夜連続で驚くべき素晴らしさだった。本当に本当に本当に……ありがとう!」

大歓声に包まれてステージを後にしたアクセルは、その直後、客電がついた場内で退場口に向かおうとする群衆に、会場の2階にある楽屋へと向かう通路から、大きく手を振ってみせた。2回にわたり、わざわざ目隠しの暗幕を自ら開けてまで。

こうした事実をお伝えするだけでも、この夜のアクセルがいかに上機嫌だったかがおわかりいただけるはずだ。いや、もちろん重要なのは彼個人の機嫌ではなく、彼にこんな言葉を口走らせてしまうほどに、ライヴそのものが素晴らしかったということなのだが。

この日、まさに台風に直撃されていた日本列島。幸いにも、ちょうど午後2時の開場時刻あたりには雨もあがり、幕張方面では晴れ間がのぞいていたりもしたほどなのだが、強風などの影響で交通機関が運休していたり、通常ダイヤで動いていなかった事実もあるし、連休を利用して遠方から駆けつけようと考えていたファンのなかには、泣く泣く“幕張行き”を断念した人たちも少なくないに違いない。そして実際、この日の場内は、第一夜ほどの人口密度ではなかった。

そうした実情を、バンド側がどれだけ把握していたかは僕にはわからない。が、少なくとも「通常以上の面倒なプロセスを経て、わざわざ観に来てくれた熱心なファンたち」がそこに集結しているのだという認識は、アクセル自身のなかにもあったのではないかという気がする。さらに言えば、それが彼自身のモチヴェーションをいっそう上向きにさせる材料のひとつにもなったのではないか、と。

演奏内容について触れておくと、まず特筆すべきは、前夜、「予定外のダブル・アンコール」として突発的に披露された「ドント・クライ」が、本編終盤に組み込まれていたこと。そして、初日には演奏されていなかった「チャイニーズ・デモクラシー」がアンコールで披露されたことだろう。具体的な演奏楽曲については、過剰なネタバレを避けるためにも、敢えてこれ以上は触れずにおく。が、公演を重ねていくなかで、セット・リストが変動を重ねていく可能性は充分にある。なにしろバンド側が用意している「演奏するかもしれない曲リスト」のなかには、この二夜公演ではまだ一度も演奏されていない楽曲も、いくつか含まれていたりするのだから。

次は7月17日、名古屋。果たして僕らはどんな光景を目にすることになるのか? そして名古屋のオーディエンスは、アクセルにどんな言葉を吐かせることになるのか? 言うまでもなく、同公演の模様についても可能な限りのスピードで更新していくつもりだ。

ガンズ・アンド・ローゼズ ジャパン・ツアー ~写真編~
https://www.barks.jp/feature/?id=1000032901


増田勇一
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