ガンズ・アンド・ローゼズ ジャパン・ツアー こぼれ話+証言集(7月15日版)

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●7月14日のツアー初日は、オープニング・アクトのムックの演奏終了からちょうど1時間後にはステージに登場していたガンズ・アンド・ローゼズ。しかしこの夜、ガンズのステージが始まったのは午後6時59分。単純に時間的な問題で言えば前夜よりも20分ちょっと遅かっただけの話だが、実はこの日は開演が初日よりも1時間早い午後4時。ムックの演奏はきっかり定刻に始まっていただけに、前夜と同じペースでいけば午後5時半過ぎにはガンズが登場してもおかしくなかったわけだが……やはり油断は禁物ということか?

●さらにこの夜は、ムックの持ち時間が大幅に延長されていた。まず前夜よりも2曲多く演奏し、ひとたびステージから去った後、アンコール的にもう3曲演奏。実際にその場にいた人の多くはそれが「何らかの事情による」緊急なタイムテーブル変更であったことを察知したはずだが、その「何らかの事情」については僕にももちろんわからない。ただし、ムックの終演からしばらくを経て「アーティスト側の強い要望により、これから30~40分後に開演予定」との場内アナウンスがあったことを考えると、たとえば以下のようなことが考えられる。
(1)台風による交通事情悪化と観客の会場到着の遅れを考慮して、ガンズ側が“できるだけ開演時間を遅らせたい”と考えた。
(2)午後5時台という、早い時間帯に演奏を開始することを嫌った。
(3)誰かさんの会場到着が遅れていた(笑)。

もちろんこのなかに答えがあるかどうかはわからないし、ワイドショー的に真相究明に躍起になるつもりもない。が……とにかく油断は禁物ということか?

●ガンズの開演を待っていた30代の女性のコメント。
「もしかしてアクセルがまだ到着してないんじゃないですか? 昨日みたいに毎晩順調にいくはずはないと思ってたし、私は覚悟できてましたけど(笑)。なんかムックがかわいそうですよね。昨日、初めて彼らを見て興味を持ったんで、今夜、違う曲を聴けたのは嬉しかったんですけど、なかには的外れな野次を飛ばす人もいたし。ああいう行為はガンズに対しても失礼じゃないかと思うんですけどね」

●実際、ムックの演奏中、曲間で野次を飛ばす観客の存在は僕も気になった。確かに、お金を払って観に来ているオーディエンスには、オープニング・アクトまでをも暖かく迎え入れなければならないという“義務”はないし、気に入らなければそこで不平を言ったりその場を立ち去ったりする自由はある。が、大声で暴言を吐き続けてまわりの人たちをも不快な気分にさせてもいいという“権利”は誰にもないはずだ。少なくとも僕はそう思うのだが、どうだろう?

●ガンズのステージ中、ふと気付かされたこと。現在、このバンドでギターを弾いているのはロビン・フィンク、リチャード・フォータスと、バンブルフットことロン・サール。3人ともファースト・ネームの頭文字が“R”だったりするのである。で、いちばん新しい“R”であるバンブルフットは、この夜、ギター・ソロのなかに「君が代」を盛り込んでプレイし、拍手喝采を浴びていた。

●ガンズを生まれて初めて観たという21歳男性のコメント。
「台風が気になったけど、来て良かった! ガンズの登場までずいぶん待たされたけど、これまで何年も待たされてたことを思えば(笑)。でも、水分補給は大事ですね。野外じゃないし大丈夫だろうと思ってたけど、甘かった。途中、ちょっとバテました」

●というわけで、今後もスタンディングのフロアでガンズと対峙することになる人たちは、いいポジションの確保も大切だろうけども、水分の補給もお忘れなく! それからこの日も、場内ではたくさんの知り合いや見知らぬ人たちに、「BARKSの更新、楽しみにしてます!」と声をかけていただきました。ありがとうございます。なかには「まさか名古屋までは観に行ったりしないんでしょう?」という声もありましたが、とんでもない。もちろん名古屋も参戦させていただきます。では次回、名古屋でお会いしましょう。

ガンズ・アンド・ローゼズ ジャパン・ツアー ~写真編~
https://www.barks.jp/feature/?id=1000032901


増田勇一
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