ジ・エナミー「A・モンキーズは週末、俺たちはリアル」

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デビュー・アルバム『We'll Live And Die In these Towns』が初登場でUKチャートの1位を飾ったジ・エナミー。ワーキング・クラスの生活そのものを歌にした彼らは、同世代の若者たちから高い支持/共感を得ている。

フロントマンのトム・クラークは、『The Sun』紙の独占インタヴューで自分たちの曲をこう解説している。「アークティック・モンキーズのようなバンドは、素晴らしいと思うよ。とくに彼らの1stはよかった。でも彼らの曲は全部、週末のことだろ。俺たちのは、もっと労働者についてだ。俺は、ワーキング・クラスのルーツを持つほうがいい曲書けるんじゃないかと思ってる。大多数はそういう曲に共感するわけだからさ」

「城に住んでたら、城に住んでる生活について書く。でも、そんなの聞きたい奴なんかいないだろ。俺たちの歌詞は、そのままだ。見たとおりのまんまだよ。意味を深読みする必要なんてない」

全員まだ19歳という若い彼ら。バンドを結成する前、ドラムのリアム・ワッツはFedexオフィスの臨時雇い、クラーク(Vo)とアンディ・ホプキンス(B)はテレビを売り必要最低限の生活費を稼いでいたという。そんな彼らが描くリアルな世界が同世代の共感を得るのは不思議ではない。

「仕事に行って、夜出かけて、稼いだ以上の金を使う」生活に嫌気がさしたというクラークは、デビュー・シングル「40 Days And 40 Nights」が誕生したいきさつをこう明かしている。

「ある夜、アンディが“(こんな生活)サイテーだ”って言ったんだ。彼の言いたいことはよくわかったよ。その前何年も曲を書いたり、ピアノを弾いてきた。それで1時間8ポンド(約2,000円)を払ってスタジオを借りたんだ。ひと晩遊ぶ足しになる額だよ。でも、この初めてのセッションで“40 Days And 40 Nights”を作ることができたんだ。俺たち、何かあるって思ったよ」

そんなリアルなメッセージは、サマーソニック07で堪能することができる。

Ako Suzuki, London
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