ガンズ・アンド・ローゼズ ジャパン・ツアー 大阪公演こぼれ話+余談集

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7月21日、インテックス大阪での公演をもって全日程を無事に(?)終了したガンズ・アンド・ローゼズのジャパン・ツアー。すでにそれから1週間が経過したが、ここで改めて大阪公演の細部についてご報告しておきたい。

●前回の原稿でも触れたとおり、大阪公演は今回の日本公演のなかでも最も演奏曲数の多いものとなった。ことに「ロケット・クイーン」はファンの間でも待望感の高まっていた楽曲だけに、場内は歓喜の声で塗りつぶされることになった。また、アンコール時には、客席から大音量の「ガンズ、アンド、ローゼズ!」コールが発生。大阪のオーディエンスの底力を感じさせられる思いがした。

●名古屋公演までは毎回、リチャード・フォータスとのギター・デュオ場面でX-JAPANの「ENDLESS RAIN」のメロディを奏でていたロビン・フィンクだが、日本武道館とインテックス大阪では同曲を演奏せず。理由は不明。

●ロン“バンブルフット”サールはこの夜のギター・ソロに、それまでも断片的に導入していた『ゴジラ』のサウンドトラックからのフレーズを散りばめ、さらにはブルー・オイスター・カルトの「ゴジラ」のリフも披露。しかもステージ上の彼が着用していたのは、ゴジラことヤンキース松井選手のTシャツ。かなりの凝り性と見た。

●そのロン・サール、「ロケット・クイーン」演奏時にはウルトラマンのお面を装着して登場。アクセル・ローズもその姿を見て笑いを抑えられず。

●アクセルの笑顔が印象的だったシーンがもうひとつ。「マイ・ミッシェル」終了後、彼がひとたびステージの袖に引っ込むと、メンバーたちは誰からともなく、まったりとしたジャム演奏を開始。筆者の思い違いでなければ、いつのまにかそれがローリング・ストーンズの「愚か者の涙(Fool To Cry)」のイントロになっていた。で、ちょうどその頃にステージに戻ってきたアクセルは、笑いながら「なーにやってんだよ」的なことを口走っていた。ちなみにこの曲は、ストーンズの1976年のアルバム、『ブラック・アンド・ブルー』に収録されているもの。やはり70年代中盤の音楽がメンバー全員の共通言語だったりするのかも。

●この夜もアクセルは「パラダイス・シティ」終了後、「Good fuckin’ night!」と叫び、マイクを客席にマイクを放り投げた。そしてステージに再登場すると、武道館公演の際と同様に「また会おう」と言い残して姿を消した。また、その少し前、オープニング・アクトを務めたムックの名前を口にして、彼らに対する謝意を示したのには、正直、驚かされた。いちばん驚いたのは、当のムックのメンバーたちかもしれないが。

●最後にもうネタバレを気にする必要もないはずだから、大阪公演のセットリストを記しておく。ただしギター・ソロなどを除いた純粋な“曲”の部分のみとさせていただく。

2007.07.21 OSAKA
1 Welcome To The Jungle
2 It’s So Easy
3 Mr. Brownstone
4 Live And Let Die
5 Sweet Child O’ Mine
6 Better
7 Knockin’ On Heaven’s Door
8 You Could Be Mine
9 The Blues
10 Out Ta Get Me
11 November Rain
12 I.R.S.
13 Don’t Cry
14 Rocket Queen
15 Used To Love Her
16 My Michelle
17 Patience
18 Nightrain
--ENCORE--
E1 Chinese Democracy
E2 Madagascar
E3 Paradise City

●来日公演レポートはひとまずここまで。とはいえ新たな情報は届き次第、その都度お伝えするし、近く、改めて今回のジャパン・ツアーに関する総括的な原稿をアップするつもりでいるのでお楽しみに。

増田勇一
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