LM.C台湾<FORMOZ FESTIVAL 2007>ライヴレポート

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さすが熱帯地域とあって、台湾の夏はやたらと暑い。だが、その暑さをも上回るような熱きロックフェスが台湾にはあった。7月27日~29日にかけ、台湾の首都・台北市はTCRCセンターにて行なわれた<FORMOZ FESTIVAL 2007>がそれだ。

今年で13回目を迎えたというこのイヴェントは、3日間に渡り地元台湾はもちろん、実に100組以上の各国アーティストがしのぎを削りあうというもの。今年は日本からもRIZE、土屋アンナ、くるり、TERIYAKI BOYZなど、約30組が参加することとあいなった。そうした中、28日夕刻。風-WIND-ステージの一番手として登場したのが、いま日本国内でも急激な成長ぶりで快進撃を続けているLM.C。

LM.Cとは、元PIERROTのギタリストであるAijiと、未知数の可能性を持つヴォーカリストmayaによるロックユニットで、06年の本格始動以来、ラウドロック、ヒップホップ、R&Bなど、雑多な要素をどん欲に取り入れながら、彼ら曰くの新世紀型エレクトロックと定義した、真の意味でのミクスチャーロックを体現しているアーティストだ。

そんなLM.Cだけに、今回の[FORMOZ FESTIVAL 2007]においても、彼らは破天荒で大胆なライヴを展開することに。この日は、LUNA SEA時代に台湾公演経験もある真矢氏がサポートドラマーとして参加しており、そんな強力バックアップを得ていたことも彼らにとっては吉と出た。

夕刻にあってなお熱風が満ちる中、その熱い空気をさらに加熱させるような爆音と轟音が彩った熾烈なステージングは、生LM.Cを初体験したであろう台湾のオーディエンスを見事に圧倒。その証拠に、バンド名を冠した楽曲その名も「☆Rock the LM.C☆」を皮切りに、1曲また1曲と演奏が進み行くうち、ステージを囲む人だかりの山は瞬く間に肥大化する様相を呈した。

mayaが「大家好!(皆さんこんにちは、の意)」と叫べば、AijiはAijiで「我愛台湾!」とアピールするなど、現地観客とのコミュニケーションも充分とれていたようで、自身初の海外公演となったこの台湾ロックフェス出演は、LM.Cにとって実り多きものとなったはずだ。

引き続き8月には国内ツアーも開催されるが、今後この貴重かつ素晴らしい経験を糧としながら、LM.Cが更なる飛躍を果たしていく事は間違いない。
杉江由紀

■LM.C台湾<FORMOZ FESTIVAL 2007>ライヴレポート ~写真編~
https://www.barks.jp/feature/?id=1000033300


LM.C台湾<FORMOZ FESTIVAL 2007>セットリスト
1.☆Rock the LM.C☆
2.@FUNNY PHANTOM@
3.OH MY JULIET.
4.METALLY
5.Boon ! !
6.Yellow Beauty
7.BOYS & GIRLS
8.little Fat Man boy
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