噂のヴィジュアル系!? いやヴィジュアルゲイ、仙台貨物が江ノ島で熱唱!

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昨年8月にSHIBUYA-AXで2回まわしライヴを行なった後、沈黙を守り続けてきた仙台貨物。あれから1年の時を経て、その衝撃のライヴを収録したDVD『トゥアー人生ゲイム』を8月8日にリリースし、そのリリース記念イベント<男祭>を同日、湘南・江ノ島のビーチで行なった。

▼<男祭>in江ノ島【フォト・アルバム】
https://www.barks.jp/feature/?id=1000033562

強い陽射しが照りつける昼下がり。湘南のビーチにはいささか違和感のある祭囃子が鳴り響くと、集まった3,000人の観客から一斉に「キャーッ!」という歓声が上がるも、その歓声は一変。ステージに登場したのは、筋肉ムキムキ&お肌テカテカのマッチョマン×4人。それぞれに自慢の筋肉を披露するポージングをキメるやいなや、「キャー」(↓)という、明らかに下向き↓な歓声(というかブーイング!?)に。アウェイというよりも、もはや異様な空気がステージ周辺に漂いはじめたところでようやく、真っ赤な半被を纏った(まとった)仙台貨物の面々がステージに現われた!

“SE・N・DA・I・KA・MO・TSU EVERYBODY GAY!!”と高らかに宣言する「サタデーナイトゲイバー」、軽快&高速スカのリズムに乗せてひと夏の恋を綴った「サイパン」を勃て続け……失礼、立て続けに披露。

「すーんごぃぎもづいぃなーっ!(すごく気持ちいいなーっ!) 海だがらイイ男いっばいいるしなっ! ムッキムキのな」と、満面の笑顔を浮かべながら仙台訛りで挨拶する千葉(Vo)。しかし、顔面は緑&黒のスイカ模様で彩られているため、表情はかなり分かりづらい。

その後も千葉の一人芝居、ヘッドセット・マイクを装着しているのにマイクスタンドをスティーヴン・タイラーばりに(←ちょっと言い過ぎ)に操りながら豪快なパフォーマンスをキメる「リュースケサンタモニカ~2年後のサイパン~」、そして貨物っ子のみならず海水浴客も巻き込んで“X跳び”ならぬ“×跳び”を繰り広げた「アフガニズム」など、インパクトありまくりの貨物ナンバーが続いたところで、再びMC。

「イイ男がいっばいいるけど、勃ってるんじゃねぇが?」と千葉から急に振られた王珍々(B)は、長い髭を風になびかせながら無言でキックをお見舞いする相変わらずの硬派っぷり。一方、サティ(G)は海上のバナナボートを指差して「さっぎがら気になっでたんだけど、あの黄色いボートに乗りだいな」と、めんこいコメントでこちらも期待を裏切らない。そして「気持づイイ風が吹いでる…。湘南の風が吹いでる…。湘南の風には負げねぇ!」という千葉のMCから怒涛の後半戦へ。

初披露された新曲は、Oi-PUNKの発展系か? 「ゲイ!」「ゲイ!」と叫びながらステージ上とオーディエンスが一体となって拳を突き上げる“ゲイ・パンク”とも呼べる楽曲で、新ジャンルを確立した感もあった。そしてラスト・ナンバー「チバイズム~手ぬぐいを脱がさないで~」で千葉が観覧エリアを激走! 砂を蹴り上げながら迫り来るスイカ顔に、後方の観客からドヨメキとともに「キモ~イ」という声が漏れる。しかし怯まない千葉はそのままステージに駆け戻り、「ゲイ!」「ゲイ!」と叫び続けた。

そして、ついにクライマックスの時が。すでにフンドシ一丁の千葉が、その紐を解き始めた。もしやっ!?と思いきや、真っ赤なビキニパンツ姿にっ! そして再び登場したマッチョメンズに泡まみれにされながら恍惚の表情を浮かべ(←ただしスイカ顔のためやっぱり表情は分かりづらい)、さらに担ぎ上げられてV字開脚になりながら“千葉神輿”状態でステージを後にしたのだった。

恐るべし、仙台貨物。こんなヴィジュアル系、いやヴィジュアルゲイは見たことない。10月10日にリリースするニュー・シングル、そして東名阪ツアー<トゥアー2007「教師ぎんぎん物語」>も見逃すわけにはいくまい!

写真●辻 洋祐
文●望木綾子


<男祭>セットリスト
M-1 サタデーナイトゲイバー
M-2 サイパン
M-3 キムチ
M-4 リュースケサンタモニカ~2年後のサイパン~
M-5 アフガニズム
M-6 新曲
M-7 神様もう少しだけ
M-8 チバイズム~手ぬぐいを脱がさないで~


<仙台貨物トゥアー2007 「教師ぎんぎん物語」>
10月11日(木) 名古屋ダイアモンドホール【問】サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
10月12日(金) なんばHatch 【問】キョードーチケットセンター 06-6233-8888
10月21日(日) 日比谷野外大音楽堂【問】ディスクガレージ 03-5436-9600

■オフィシャル・サイト http://www.sendaikamotsu.net/
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