CRAZE不滅の11作品、紙ジャケにて再登場

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1994年に結成され、2006年に初頭に突如、自らの手によってその歴史の幕を閉じたCRAZE。多くのファンが解散後の現在もこのバンドに強い思い入れを抱き続けているのは、もちろん愛すべき楽曲がたくさんあるからでもあるはずだが、同時に、誤解を恐れずに言えば、むしろ不器用ともいうべき“我が道を行く”的な彼らのたたずまいと生きざまが、強い共感と憧憬の対象となるに値するものだったからでもあるだろう。

ご存知の通り、このCRAZEで常に活動を共にしてきた瀧川一郎(g)と菊地哲(ds)は、現在、かつては“CRAZEにとっての前身バンド”と形容されていたはずのD'ERLANGERを復活させ、同バンドの長き不在のスキマを埋めるかのように精力的に活動中だ。が、現在のD'ERLANGERの作品やライヴに接していて時おり感じさせられるのは、「CRAZEの存在なしに、2007年のD'ERLANGERは成立し得なかったはずだ」ということでもある。この言葉の真意について説明しているとあまりにも長くなってしまうので機会を改めたいと思うが、とにかく間違いないのは、CRAZEというバンドにもまた、ここで再評価/再解釈されるべき理由が多々あるということである。

そんな“今”という時期にぴったりと呼応するように、CRAZEの作品群がレコード会社の垣根を越えて紙ジャケ仕様で復活することになった。以下の11アイテムが、この8月22日に限定リリースされることになる。
  • 『BE CRAZY』(1995年)
  • 『THAT’S LIFE』(1996年)
  • 『RESPECTABLE DAYS』(1997年)
  • 『live[liv]』(1998年)
  • 『ZERO』(1998年)
  • 『ware ware,war』(1999年)
  • 『ZtsG~code_number_7043~』(2000年)
  • 『craze』(2001年)
  • 『4/4'll b unknown』(2002年)
  • 『SPIRAL』(2003年)
  • 『CORE+SLICK』(2004年)

ひとつだけ補足しておくと、2004年に2作同時発売されたミニ・アルバム、『CORE』と『SLICK』に関しては、今回は2枚分の全収録曲が1枚のディスクに収められた、いわゆる“2 in 1仕様”になっている。あくまで限定生産ということもあり、各作品とも売り切れが予想されるので、長年のCRAZE信奉者たちはもちろん、“復習”を望む人たちも早めに手に入れておくべきだろう。なお、全11作品を購入すると、応募者全員に特製収納BOXがプレゼントされるという趣向も用意されている(詳細は商品のオビ裏を参照のこと)。とにかく、急げ!

文●増田勇一
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