今年でデビュー10周年を迎えるヴィジュアル・ロックバンド、Plastic Treeが8日、初の日本武道館公演を行なった。当日のライヴレポートが到着したので、お届けする。

この日のチケットは即日完売しているということから、ファンにとっても待ちに待った日本武道館公演だったよう。彼らの勇姿を見るべく集まったファン達で満員の会場は、開演前からすさまじい熱気を放っていた。

客電が消え、白い幕にバンドロゴが映し出されると一斉に歓声が上がる。緑の木をバックに1曲目は幻想的な「眠れる森」でライヴがスタート。「遊ぼうぜ~、武道館!!」と、有村竜太朗(Vo)による独特なリズムのMCを時折挟みつつ、スローなナンバーからアグレッシヴなナンバーまで様々な楽曲を演奏し、オーディエンスを楽しませた。

そして「ツメタイヒカリ」では、12本の弦をバックに上から雪が降る演出も。その後、『10分でわかるプラスティック・トゥリー講座』なるフィルムが上映され、メンバーのお茶目な一面が垣間見えるエピソードを盛り込んだバンド・ヒストリーに、会場は笑いの渦に巻き込まれた。

衣装チェンジした後半は、「空中ブランコ」のドラム・ソロでスタート、舞台各所から続々と炎が燃え上がり、一転してハードな雰囲気に切り替わる。「Ghost」「メランコリック」とライヴ定番のアグレッシヴなナンバーで入魂の演奏が続く中、「真っ赤な糸」でキメのMCの後にイントロが流れず、流れてきたと思ったら曲が違うという二重のハプニングが発生。でもそこは10年選手、突然のハプニングにも動じることなく「何度切れてもプラスティック・トゥリー、ちゃんと真っ赤な糸結びます!!」とファンを煽り、結果、より一層ライヴを盛り上げての演奏となった。本編ラストは轟音に陶酔する「アンドロメタモルフォーゼ」で締めくくった。

そして、メンバー全員Tシャツで登場したアンコールでは、「hate red,dip it.」「クリーム」の2曲を披露。その後、感極まったメンバーたちは「俺らの音とみんなの声が天井や壁に化石みたいに残ったらいいなって思います。こんなきれいな景色、生まれて初めて見ました。みんな見えてる!?」、「今日はありがとう! 僕らプラスティック・トゥリーですから! 枯れない木ですから! またこの場所で会いましょう!」、「ずっとずっと一緒にいましょう! ホントに心からそう思います、ありがとう」とコメントすると、4人互いに手をとって抱き合った。最後まで名残惜しそうにステージを動き回る彼らの姿が目に焼きつくような、渾身のライヴだった。

このライヴの模様は、12月19日にライブDVDとしてリリースされる。また、10月には台湾で開催される<MegaPort Festival>に出演、11月にはスウェーデン、ドイツ、フランス、イギリス、オランダなどを廻るヨーロッパ・ツアーを開催する。帰国後は、11月下旬から冬の全国ツアーを行なうとのことなので、お楽しみに!