ヨーコ・オノ、ジョンの誕生日に『イマジン・ピース・タワー』を披露

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「すべての人が平和に暮らしているのを想像してごらん」――― ジョン・レノン

「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」――― ヨーコ・オノ

ジョン・レノンの未亡人ヨーコ・オノが11日、ジョン・レノンの67歳の誕生日になるはずであった今年の10月9日に、地球最北にあるアイスランドの首都レイキャビクにて、ジョンに捧げる光の塔『イマジン・ピース・タワー』の完成披露を行なうことを発表した。愛と平和を唱えていたジョンとヨーコの生涯の夢が、40年越しに実現する。

『イマジン・ピース・タワー』は、今から40年前の1967年にヨーコが構想したコンセプチュアルな光の塔。光そのもので作られた幻の建造物『イマジン・ピース・タワー』の壁面には、ヨーコが平和への願いを込めた「IMAGINE PEACE」の言葉が24ヶ国語で刻まれている。また、ヨーコが世界各国で展開する参加型アート「ウィッシュ・ツリー」イベントを通して、世界中から寄せられた10万通を超えるウィッシュ(願いのメッセージ)が塔下に永遠に埋められる。世界中から寄せられたウィッシュが強い光となって、ウィッシング・ウェル(願いの井戸)から発信されるという、地球を包み込む壮大なアート作品だ。

建設地に選ばれたアイスランドは、人口わずか30万人。世界で一番ピュアな土壌と水と空気の国と言われている。北極星を天上にいただくこの地こそが「イマジン・ピース・タワー」に相応しいというヨーコの直感により、昨年のジョンの誕生日に起工が開始された。このタワーは平和の象徴として、この地から永遠に世界平和を願う光を発信する常設建造物となる。

10月9日の除幕式には、ヨーコの愛と平和を訴える活動を支持する世界各国の著名人が多数出席する予定だという。除幕式の詳細については、近日発表されるとのことだ。未だかつてない地球規模の壮大なアート作品は、不安で揺れる現代社会への希望の柱になると、世界中の大きな注目を集めている。

『イマジン・ピース・タワー』の建設について、ヨーコは次のようにコメントしている。

「私が『イマジン・ピース・タワー』の建設地にアイスランドを選んだのは、この国が特別な存在であり、環境に優しい国だからです。この国のエネルギーの80%は石油ではなく、水力から得られています。(中略)タワーのエネルギーもまた、水力を源としています。『イマジン・ピース・タワー』が、地球のあらゆる場所から発せられる強いウィッシュに光を与え、恐怖と混乱に満ちている今の世界に勇気、インスピレーション、そして連帯感を付与することができれば幸いです。平和な世界を実現するために、団結しましょう。ジョンと一緒に見た夢の実現を目撃できることは、とても幸運に感じます」

今年の12月8日のジョンの命日には、毎年恒例となっているチャリティー・ライヴ<Dream Power ジョン・レノンスーパー・ライヴ>が開催されるほか、ジョンのドキュメンタリー映画『PEACE BED ジョン・レノンは誰に殺される?』が日本で公開される。ヨーコは<Dream Power ジョン・レノンスーパー・ライヴ>で、世界平和を真剣に考える必要を、今後も強く訴え続けていくとのことだ。
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