日本のPVで初の技術を導入! APOGEEの新曲「アヒル」

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最近の映画を見ていると、映像技術の急激な進歩に驚かされる。たとえば、ハリウッド映画『マトリックス』や『バイオ・ハザード』、『トゥームレイダー』、『ハリーポッター』などなど。尋常じゃない人間の動きはもちろん、全体的に迫力満点の映像に、ただただ感心するばかり。

そのすごい映像を作り出すのに欠かせない映像ソフトとして『boujou(ブージュー)』というソフトがあるんだとか。このソフトは、マッチムーブソフトウェアの世界標準として、映像業界では広く認知されているソフトウェアなんだそう。

このソフトを利用すると、実際の街並みや室内を撮影した映像にCGの背景を合成する際、撮影したカメラが三次元空間上でどのように移動したかなど、必要な情報をすべて自動抽出してくれる。そのため、撮影した映像の“カメラ”の動きを忠実に再現することができる。普段目にするテレビCMや映画のVFXシーンなどにもよく用いられているんだそうだ。

で、なんでデジモノ記事でもないのに突然こんな話をしているのかというと、この技術が、11月7日にリリースされたAPOGEE(アポジー)の新曲「アヒル」のミュージック・ビデオに導入されているのだ。このPVでは、ヴォーカル永野の顔が剥がれたり、動物の顔になったり、目の上に裸の女の人がウヨウヨいたり…と、とにかくすごいことになっている。

正直、最初見たときは「気持ち悪っ!」と思ったが、見ているうちにどんどん映像に引き込まれて、最終的には「ちょっとこれ、すごいおもしろいんだけど!」という感想に変わった。ちなみにこのPVでは、アーティストの“顔の動き”をカメラの動きとして認識させているんだそう。最初に永野の顔を全方向からスチール撮影し、それをパソコン上で3DCGにして再現。その後、その3DCGをバラバラの破片に分解し、boujouを使用して実写の永野の顔に合成している。基本的には全自動だが、今回は永野のパフォーマンスが激しくて、ソフトがなかなか追いつけず、トラッキングだけで2週間もかかったとのことだ。

この技術が日本のミュージック・ビデオに導入されるのは、今回のAPOGEEのPVが初。ここまで言ったら全部見せないワケにはいかないでしょ~ということで、BARKSでは期間限定で「アヒル」のPVをフル視聴で公開します。どんな映像に仕上がっているのかは、自分の目で確かめるべし!

■「アヒル」PVフル視聴【期間限定】

◆リリース情報
ニュー・シングル「アヒル」
VICL-36343 ¥1,050(tax in)
2007年11月7日発売

APOGEEオフィシャル・サイト
http://www.apogeepoint.com/
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