ウルフルズ、ライブハウスで原点を見つめる

ポスト
2007年12月2日(日)、ウルフルズがライブハウス「ファンダンゴ」でライヴを行なった。大阪十三(じゅうそう)にあるライブハウス「ファンダンゴ」は、ウルフルズにとって思い出の場所でもあり、まさしくバンドの原点。彼らのファンダンゴ初ステージは約19年前、今回のライヴは、実に10年ぶりだったという。

19年前の初ライブに客として最前列で観ていたのがドラムのサンコンJr.。メジャーデビュー前までのウルフルズを育ててくれたこの場所で、デビュー後もウルフルズは約4年間、ほぼ毎月のようにライブを行なっていた。

今回のライヴは全国のFMラジオ局を通じて募集された100組200名の完全招待制。全国のラジオ局で、軒並み多数の応募が殺到する事態となり、FM802では、番組史上最も多くの応募数となったという。毎年恒例の<ヤッサ'07>では20,000人の大観衆の前で演奏するウルフルズが、ステージと客席が数メートルしかない至近距離で観ることができるこのライヴ、確かにファンならずとも非常にプレミアムなものだ。

「ガッツだぜ!!」「バンザイ~好きでよかった~」「ええねん」「サムライソウル」などウルフルズの王道のヒット曲から、2007ABC夏の高校野球統一テーマ曲となっていた「両方 For You」など最近の楽曲まで、アンコールを含む全13曲を披露し、大盛り上がりのステージとなった。

メンバーはそれぞれ、ファンダンゴへの想いを熱く語っている。

トータス松本は、「ファンダンゴ時代は、今思えば夢のような日々だ。自分たちのライヴはもちろんのこと、気になるバンドが出たりする日はちょくちょく出入りして、顔パスでドリンクまでもらって。ライヴはたいがい対バンで、対バンのお客を取ってやろうと躍起になっていた。初めてワンマンがやれた時は、もうまるで天下を取ったような気分だった。」と話す。

リーダーのウルフルケイスケは、「すべての始まりはファンダンゴから。チケットを手売りして、ライブをやって終わったら精算して、その金でチラシやテープを作って、売って。そして、また、ライブをやって、対バンライブからワンマンライブができるようになって、東京へ行けるようになって。原点です。」と話している。

ジョン・B・チョッパーは、「Fandangoでのライブがぼくらの始まり。初心忘るべからず」と話し、サンコンJr.は、「あんまり原点回帰とか言いたくないんですが、僕らにとってFandangoというライヴハウスはまちがいなく原点です。僕らもFandangoも今も続けれてるというのは本当に嬉しいこと。デビュー15周年。Fandangoは20周年!そんな節目の年にFandangoでライヴできるなんて、さらに嬉しいことです。」と、思い思いのファンダンゴへの気持ちを語った。

ウルフルズは2007年がメジャーデビュー15周年、そして2008年にはバンド結成20周年を迎える。2008年には、1月12日埼玉戸田市文化会館を皮切りに全国37ヶ所のツアー<KEEP ON, MOVE ON>がスタートする。前回のツアーからは1年半ぶりとなるツアー、節目を越え、また新たなウルフルズに期待しよう。

なお12月12日には、通算11枚目のオリジナルアルバム『KEEP ON、MOVE ON』をリリースするウルフルズ。アリナミンのTV-CMで話題の「泣けてくる」や、トータス松本出演のハウス“北海道シチュー”CMソング「たしかなこと」、2007ABC夏の高校野球統一テーマ曲「両方 For You」を含む全13曲が収録されている。
この記事をポスト

この記事の関連情報