マニックス「レディオヘッドは音楽を卑しめた」

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マニック・ストリート・プリーチャーズのニッキー・ワイヤー(B)が、レディオヘッドの新作『In Rainbows』のリリース方に対し「音楽を卑しめた」と批判している。アルバムのセールスが激減している現在、無料でダウンロードできるようにしたら音楽市場がさらに悪化するだけだと懸念している。

彼は『Daily Star』紙にこう話している。「何か変わったことするっていうのは、レディオヘッドらしいな。パブリシティーって意味では確かに最高の方法だ。でも俺は、音楽を卑しめたって感じてるよ。音楽にはかつて、ちゃんとした市場があった。でもいまじゃ、何でもかんでもデジタルだろ。憂慮すべきことだが、これがいまの世界の有り様だ。ほかの分野はどこも景気がいい。映画もビデオ・ゲームもセールスは好調だ。でも音楽はダメなんだ。無料ダウンロード現象が業界を崩壊してる」

しかし彼らも、レコード会社を通さず、自分たちの手によりアルバムをリリースするという方法には魅力を感じているようだ。ドラムのショーン・ムーアはこう明かしている。「今年は、アルバムのセールスよりツアーのほうが儲かった。ソニーとはもう1枚契約が残ってる。パブリッシングやマーチャンダイズの契約も終わりに近づいてる。(その後は)自分たちでやりたいよ。レコード会社は先に進むのを怖がってるからな。俺たちはそうじゃない」

ダウンロードの出現により音楽業界のあり方が大きく変わりつつあるが、レディオヘッドのリリースはその流れの中で特筆すべきターニングポイントとなった。そして次なる目玉はやはり契約のない大物、オアシス。彼らが新作をどうリリースするのか注目される。

Ako Suzuki, London
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