【Many Merry Diaries】羊たちの激白:メリーのツアー日記 師走篇(20)奈良

ツイート
▲結生から送られてきた12月27日、奈良でのツアー・ファイナル公演のセットリスト。今回のツアーで、「空っぽな歌」は本当に特別な曲になった気がする。
12月27日、奈良・NEVER LANDでの公演をもって、ついに最終着地点へと到達したメリーの<Many Merry Days #3>。無事に終了、と簡単には言い切れないほどに紆余曲折はあったのだが、それでもひとつ確かなのは、本当に“いいライヴ”が続いた充実度の高いツアーだったということだろう。もちろん僕自身は全公演を観てきたわけではないが、毎回、メンバーたちから直送されてくるメールと写真の数々がそれを物語っていたはずだ。

というわけで、最終公演終了後の12月27日午後10時26分、まずは健一からメールが到着した。ちょうど筆者が日本武道館で吉井和哉を観た帰り、地下鉄に揺られていた頃のことである。

ツアー・ラスト、終了しました~。
今回のツアーは本当に内容の濃いものになったと思います!
まだまだ未完成なバンドだと思いますが…、
もしかするとようやくスタートラインに立てたのかもしれないです…。
でもその分、まだまだ伸びる余地があると思うので、
今はそのバンドが成長する過程を楽しみたいと思ってます。
今回のツアーにお付き合いいただき(笑)、有難うございました。
また機会があればこんな連載、やりたいですね。
それでは良いお年を!
健一


意味深長な言葉に、なんだか成果の大きさも感じさせられる。そして翌日、メンバーたちは、クルマで東京への帰路に就いたわけだが、その移動中にもメールが届いていた。日付が変わって12月28日の午後1時34分、まずはテツから着信があった。ちなみに筆者はその頃、この期に及んで都内某所にてまだ取材中…。

いま、帰りの車ですー。
#3、お疲れでした!
会場の一体感がどんどん強いものになっていくのを実感できたツアーで、
ライヴハウスの気温も空間も、常にほんとにアツい毎晩でした。
#4では、もっともっといい場所をみんなとつくっていきたいです。
来年もよろしくね!
テツ


▲毎度お馴染み、ビクターのY本女史からも写真が到着。奈良のNEVER LANDは本当に天井が低くて、ガラはほぼ全編、カラダを折り曲げて歌っていたのだそう。
そしてテツのメールから遅れること約1時間。今度はガラからのメールが。午後2時37分のことである。

『Many Merry Days #3』、無事に終わりました!
約1ヵ月のツアーでしたが、本当に一本一本違う空気が味わえて、新鮮でした!
途中、体調を崩したりもしましたが、
メンバー、スタッフ、そしてファンのみんなに助けられ、
すべてのライヴをやりきることができました。
このツアーでは、メンバー全員で話し合い、
みんなで同じ目的を持ち、同じ目標を目がけて各地をまわりました。
その目標が本当に達成されたかと言うと、まだ正直、完璧ではありませんが、
#4に、そして横浜文体に繋がる、
意味のあるツアーになったことは間違いありません!
今年のライヴはこれで終わりましたが、
また来年のツアーでもっと成長したメリーが魅せられるよう、日々精進します!
最後にこの場を借りて一言!
メンバー、スタッフ、最高のファンのみんな、ありがとうございました!
また逢いましょう!
ガラ


▲12月28日、ガラは東京に到着するやいなや下北沢・SHELTERに直行してBALZACのライヴに参戦。写真は終演直後のHIROSUKE(BALZAC:vo)とガラ。お互いの最新アイテム交換を果たし、2人ともご満悦。
このガラからのメール到着からちょうど10分後、今度は結生からメールが到着していた。筆者が某取材終了後、蓄積疲労を解消すべくマッサージを受けていた頃のことである。

奈良ネバーランド。
狭くて、天井低くて、空気薄くて、
最初はファイナルに相応しくない会場だなと思ってたけど、
昨日のライヴはそんなことまったく関係のないライヴになりました!
なんていうか、感情のぶつかりあい?
そんなライヴでした!
#3は本当に濃いツアーになりました。
メリーはまだまだ良くも悪くも変わるし、成長していきます。
今年もお世話になりました!
そして、来年も面倒みてやってください!
結生


「面倒みてやってください!」の言葉に、思わず条件反射的に「やなこったい!」と口走った筆者であった。もちろん本心ではないが。そして最後にネロからのメールを紹介しよう。着信は午後4時3分だった。

とうとう終わってしまいましたよ。
"Many Merry Days #3"。
最終日の奈良では、ネバーランドだけに、
純粋な気持ちと気持ちのぶつかり合いでした!
ファイナルだけに、いつもより力が入っていたらしく、
途中、酸欠でぶっ倒れそうになりましたが…。
我が6人目のメンバーの一体感と大合唱に負けるわけにはいかないので、
とにかく燃え尽きるまで入魂しました!!
最後の「空っぽな歌」をプレイする直前には、
本当にさみしい気持ちになりましたが、
最後までやりきったあとは、なんだかとても清々しくて、幸せな気持ちになって、
「来年もやるぞ!」という気持ちが込み上げてきました!
だから泣きませんでしたよ(>_<)

まだまだ続く"Many Merry Days"♪
今年もたいへんお世話になりましたm(__)m
来年も宜しくお願いします(^o^)/
ネロ


今回もツアー・ファイナルに相応しく全員登場! そして筆者はこれらのメールの到着を確認後、12月24日に観たLUNA SEAのライヴ・レポートを書きあげて(何に掲載されるのかは年明けのお楽しみ)、地元、下北沢・SHELTERにBALZACを観に出かけた。そこで、誰に遭遇したかは言うまでもないだろう。終演後のスナップを特別にお届けしておこう。

というわけで、これをもってこの連載も無事に終了ということになるのか? それとも明日も何かしらの更新があるのか? ちなみに筆者は、今夜も都内の某所でメンバーたちと顔を合わせることになるのだが。

増田勇一
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス