増田勇一のライヴ日記 年末七番勝負(番外編)2007年12月31日(月)都内各地
大晦日はおそるべき密度の1日だった。まず午後2時半、C.C.Lemon Hallでの<Over the Edge ’07 第一部>の冒頭1時間のみを観て某所に移動し、そこでJのインタビューを行ない、そこからまたC.C.Lemon Hallに戻って“第一部”の終盤を観て、溜まっていた留守電のメッセージに対応したり、代々木公園でタコヤキを食ったりしているうちに同イベントの“第二部”の開幕を迎え、それを日付変更直前まで観て、今度は新宿ロフトに移動。そのときステージ上にはニューロティカがいたのだが、僕の目的はTHE SLUT BANKSを観ることだった。
結果、2007年の最後に僕が観たのは<Over the Edge ’07 第二部>の二番手を務めていたPlastic Treeということになり、年が明けてから最初に観たのは、7年ぶりに一夜限りの復活を遂げた(まるで他の誰かみたいな話だが、間違ってもそれにかこつけたわけではない)THE SLUT BANKSということになった。
<Over the Edge ’07>に関して言えば、結果的には総出演者のうち半分も観られなかったわけなので結論めいたことは書きようもないのだが、もはやヴィジュアル系とひと括りにするには無理のある多様なバンドたちそれぞれに、興味をおぼえたのは事実だ。ただし、もちろん“興味をおぼえる=好き/全面的に支持したい”ということではなく、なかには絶対的に体質に合わないと感じさせられたバンドもいたし、“こんなもんか”と感じざるを得ない部分もあった。が、逆に、たとえば初めて観たheidi.には可能性を感じたし、久しぶりに観たPlastic Treeには“さすが!”と唸らされた。こんなことがあるから僕は、ときどき“ハズレ”を引くことになろうと、ライヴ通いを止められないのである。
そして新宿ロフトで観たTHE SLUT BANKSも“アタリ”だった。あくまでも一夜限りの復活だし、今後に何かを見据えながらのライヴというわけでもないから、事務的な説明だとかそういったものは避けておく。が、やはり痛感させられたのは、このバンドが当時、いかに刺激的な音楽を作っていたかということ。ぶっちゃけ、一夜限りだからこその痛快さがそこにあったのも確かだが、このバンドを観たあとで触れたらかすんでしまうようなバンドも、屁みたいにしか思えなくなるはずのバンドも、今の世の中にはたくさんある。だからこそ、各々のメンバーのポテンシャルを信じつつ、このバンドの“つづき”とは違うカタチでの“次”に期待したいところでもあるのだが。
結果、渋谷から新宿に向かうタクシーのなかで年を越し、2008年最初のビールも新宿ロフトで呑んだ僕は、今年もライヴ漬けになりそうである。というわけで皆さん、今年もあちこちの会場でお目にかかりましょう。
増田勇一
▲『Over the Edge'07』、第一部、第二部のセットリスト。文字が小さすぎてよくわかりませんね。すみません。 |
<Over the Edge ’07>に関して言えば、結果的には総出演者のうち半分も観られなかったわけなので結論めいたことは書きようもないのだが、もはやヴィジュアル系とひと括りにするには無理のある多様なバンドたちそれぞれに、興味をおぼえたのは事実だ。ただし、もちろん“興味をおぼえる=好き/全面的に支持したい”ということではなく、なかには絶対的に体質に合わないと感じさせられたバンドもいたし、“こんなもんか”と感じざるを得ない部分もあった。が、逆に、たとえば初めて観たheidi.には可能性を感じたし、久しぶりに観たPlastic Treeには“さすが!”と唸らされた。こんなことがあるから僕は、ときどき“ハズレ”を引くことになろうと、ライヴ通いを止められないのである。
▲一夜限りの復活となったTHE SLUT BANKSは、この夜、都内3箇所でオールナイト・イベント出演をかけもち。死霊の皆さん、半端じゃねえ。 |
結果、渋谷から新宿に向かうタクシーのなかで年を越し、2008年最初のビールも新宿ロフトで呑んだ僕は、今年もライヴ漬けになりそうである。というわけで皆さん、今年もあちこちの会場でお目にかかりましょう。
増田勇一
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