アデル、人生を変えた1枚のCDはほんの偶然で

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今年の大型新人アデル。エイミー・ワインハウスやケイティ・メルア、ザ・クークスのルーク・プリチャード、レオナ・ルイスといったスターを生み出したパフォーミング・アート・スクールBRIT出身の彼女は、当然のこと、幼いころから歌うことが好きだったのだろうが、あるCDを聴いて初めてシンガーになろうと決心したという。

そのCDとの出会いは、ほんの偶然だった。アデルは『The Sun』紙のインタヴューでこう話している。「13か14のころ、かっこよくなろうって頑張ってたのよ。で、HMVの名盤コーナーをうろちょろしてたの。スリップノットやコーン、パパ・ローチに夢中ってフリをしてたわ。首輪つけてバギー・パンツはいてね。そこで、(アメリカのR&Bシンガー)エタ・ジェイムズのCDを見つけたの。バーゲンの箱に入ってた。このCDを選んだのは、ヘア・ドレッサーに見せたかったってだけよ。同じ髪型にしてもらおうって思ったの」

「で、ある日、部屋の掃除をしてるときCDを見つけてかけてみたの。“Fool That I Am”を聴いて、何もかも変わったわ。この曲を聴いて初めて、シンガーになりたいって思ったの」

ブルージーでソウルフルな歌声のアデルは、エイミー・ワインハウス、エラ・フィッツジェラルド、アリソン・モイエだけでなく、そのエタ・ジェイムズとも比べられることが多い。それらのシンガーとの比較を素直に「嬉しい」と言える彼女。中でもエタ・ジェイムズには大喜びしているに違いない。

Ako Suzuki, London
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