THE LAST SHADOW PUPPETS、遂に全貌を現す

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2005年のデビュー以来、前代未聞の快進撃を続けるアークティック・モンキーズ。2007年はフェス史上最速最年少でSummer Sonicのヘッドライナーを務め、まだ平均年齢22歳という当たり前の事実さえ忘れそうになる程の大物バンドへと成長したことは記憶に新しいところ。

そのアークティック・モンキーズのフロントマン&メイン・ソングライターであるアレックス・ターナーによる新バンド、The Last Shadow Puppets(ザ・ラスト・シャドウ・パペッツ)がついに動き出した。盟友マイルズ・ケイン(元リトル・フレイムズ/現ラスカルズ)とタッグを組んだ2008年最大最強のニュー・アクトだ。

2007年から巷で噂が流れ始め、全世界で熱い注目を集めているザ・ラスト・シャドウ・パペッツだが、以前から何か一緒にやりたいねと話していたこのふたりが、ようやくその時間を見つけたのは2007年の夏。お互い忙しいスケジュールの合間を縫ってフランスへと向かい、近郊のBlack Boxスタジオで2週間でアルバムをがっつりレコーディングしたのだとか。

アークティックのセカンド・アルバム『Worst Favourite Nightmare』に続いて、プロダクション&ドラムにはジェームス・フォード(シミアン・モバイル・ディスコ)、そしてカナダ・インディ界の超新星ことオーウェン・パレット(ファイナル・ファンタジー)もゲスト参加し、後日ロンドンで録音された22ピース編成のロンドン・メトロポリタン・オーケストラのアレンジを担当している。

今回のアルバムに関して、最も影響を受けたアーティストとしてスコット・ウォーカー、初期デイヴィッド・ボウイ、デイヴィッド・アクセルロッド等の名前を挙げているふたりだが、完成したそのサウンドは、ドラマティックで壮大で、とにかく楽しいものだという。時にエネルギッシュに、また時に哀愁たっぷりに熱唱するアレックスの歌声は、アークティックの時よりも表情豊か?…と思うほど深みを増しているようだ。

「アークティック節」とも呼べるアレックスのメロディ・センスは健在のまま、ウィット&ユーモアも所々に垣間見える、ザ・ラスト・シャドウ・パペッツの大意欲作『The Age Of The Understatement』。2008年4月16日が日本先行発売日となった。

「ただのサイド・プロジェクトじゃなくて、新しいバンドだ」とはアレックス本人の弁。アークティックのドラマー、マットがリミックスだDJだとうつつを抜かしている間に、ちゃっかり名盤を創り上げてしまったアレックス。この若さにしてこのワーカホリックぶり…、やはりタダ者ではないようだ。
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