the studs、1stアルバム『and hate』特集内インタビュー

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──(笑)。じゃ、一人ずつ、この曲のココを聴け!ってところを教えて。

響:「and hate」ですね。レコーディングに慣れてきた時期、一番最後に録ったっていうのもあって、自分的に納得のいくドラムが叩けたかな、と。

yukino:俺は曲にハマッたベースを弾けたなと思うのは「虹の色」。頭から疾走していくような感じとか好きかな。「違う」意味でハマッたのは「ある朝」。フレーズは好きだけど、難しくてハマりました(苦笑)。あとは…録ってる時の記憶がないです。

aie:案外、忘れるよね。どんな感じで録ったかとか。時々、録り忘れるもあるし…。

響:今回もあるね(笑)。

──マジですか!?

aie:「missing vain」でのミックス・チェックで聴いていたら、俺のイメージではあったはずのアウトロのギターのアルペジオが鳴ってないんですよ。“あれ? ここのギター、いなかったですか? 消しました?”ってエンジニアさんに訊いたら“元から録ってないよ”って…じゃ、なくてもいいか、と(笑)。今のレコーディング技術をもってすれば、いくらでも直せたんですけど、それをやってまで必要か?と問われれば必要ではないという結論に僕の中では達したので。けど、どうしても、というご要望があれば、CDを購入してくれた人の家へ行って、このフレーズを弾く心構えはありますね。都内ならCDプレイヤーのスタート・ボタンを押した時点で電話してくれれば間に合うし(笑)。

響:間に合わない場所もあるし、無理だから(笑)。

aie:で、イケてるところは…もう二度とできないなっていうプレイをしてるのは「missing vain」ですね。イントロ前のギターとノイズの中間みたいな音、しかも不協和音的な重なり方の気持ち悪さ(笑)。メンバーからは“マジですか!?”って言われましたが(苦笑)。

──いやいや、逆にライヴっぽくてそれはありですよ。っていうのは、アルバムが「intro」から始まり「outro」で終わるというライヴの流れを感じさせるものだったから。

aie:そう思われたら大正解ですね。本作はほぼ全曲、レコーディングのために作ったわけじゃなくて、ワンマン・ライヴをやるために、その都度その都度作ってきた曲なので。もちろん、音も血が騒ぐような音になってるし。

yukino:98%、ライヴでやっていた曲だから。ライヴに来たことのある人はもちろん、ライヴに来たことない人にとっても楽しめる作品だと思います。歌詞と曲、メロディーの関係が、ちゃんと成り立ってるアルバムだと思うので。

響:その通り。良い曲達を集めた作品だと胸を張って言える作品、結成から今までのライヴでやってきたことの集大成、2007年1年間を詰めたアルバムって感じですかね。

──こういう作品が出ると、全国ツアー<桜の棘>がますます楽しみになります。

aie:この1~2月、ライヴをやってみて“Live is sports”だなって思ったんですね。ライヴ1本が一試合みたいな感覚っていうか。なので良い試合します!っていう感じですか。もちろん、お客さんがCDを聴いていただいた後のライヴなので、またちょっと違った雰囲気になるのかな?という期待もありつつ。己に勝つためにステージに上がろうかな、と。最近、楽器の調子が悪いのでいつ音が出なくなるか気がかりですけど(笑)。

響:毎日ライヴができるのは楽しいけど、一つ心配なのは、メンバーにドラム・セットを壊されそうになること(笑)。なので、ドラムを保護しながらツアーを回ります。

yukino:今回のツアー、初めて行く土地もあるので楽しみですね。あと、俺の場合はライヴの最後にベースを投げる癖があるので、ベースがいつ壊れるか、心配ですけど(笑)。

大佑:俺は、どこで自分が力尽きてもいいように、墓の用意はしてきました(笑)。

aie:楽器が壊れちゃうどころじゃなく、自分が壊れちゃうんだ?(笑)

大佑:ま、それくらい手加減なしでいくってことで。

●取材・文 増渕公子

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