「暴れるゴリラ」の着ぐるみから、薩摩隼人が出てきた

●「ゴリラが暴れている映像(Piano&Drum ver.)」視聴
そもそも「暴れているゴリラの映像」がBARKSの編集部に届いたのは、今から約2週間前のこと。“面白そうなので…” という軽いノリで公開した映像は、一時、BARKSの動画ランキングで1位を獲得。珍しいゴリラの生態と、それに似つかわないメロディアスでアグレッシブなサウンドの奇妙さは、観る者のド肝を抜…くことはなく、なんじゃこのゴリラ?とガクンと腰を砕けさせた。ただ、音楽は…良かった。
さらにその後、編集部にはゴリラがギターやベース、ドラム、鍵盤を激しく叩いている動画が相次いで到着し(すべて公開済み)、“これはいよいよ、世界初のゴリラバンドがデビューするのか!” と、編集部は秘かに期待に胸が膨らませていた。しかし、蓋を開けてみたら、結果はもっと面白かった。ゴリラのような体型のメンバー(=デブ)が、やたら目立つバンドだったのだ!
あー、だから “FAT” PROPなのか。

さらに、サンボマスター、RHYMESTER、DOPING PANDA、BEAT CRUSADERS、10-FEET、MO'SOME TONEBENDERなどのライヴでオープニングアクトを務めるといった経験や、2008年1月に、元・ロードオブメジャーのドラマー上原彰兼が新メンバーとして加入(もちろん上原も東京を離れ鹿児島へ)するなど、ライヴバンドとしての経験値を着実に築き上げてきた。

なおBARKSでは、彼らが3月22日に渋谷O-WESTで行なったライヴの映像を公開中。この日のライヴには担当者も実際に足を運び、初めて彼らのステージを観たが、前評判どおりの、さすがのライヴパフォーマンスを展開していた。

加えて、梛木健一郎(Ba&Cho)の純朴そうな鹿児島弁全開のトークと、そこに絡む上原慎太郎(Gt/サポート)の的確なツッコミ(サポートギタリストなのにステージ上のトークまでもサポート)。そして、ギターの向井幸一や、ドラムの上原まで参加しているにも関わらず、なぜかトークにまったく参加しない、むしろ参加できていないフロントマンの今別府(笑)などなど、彼らのステージは音以外にも見どころ聴きどころ、楽しみどころ満載だった。
“ジャパニーズ・パンク界の桜島” FAT PROP。こいつら、ただのデブじゃない。ロック好きやパンク好きは、一度彼らのライヴを体験してみてほしい。
●「Change the future」 ライヴ映像@O-West(2008.03.22)
●ゴリラがバンドデビュー? PV映像で暴れてます
●FAT PROPオフィシャルサイト(ライヴスケジュールなど)
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