melody.4thアルバム『Lei Aloha』リリース大特集内インタビュー

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──アルバム序盤の「Daybreak」をはじめ「Memories in Time」、「HORIZON」「Sunset Love」「Paradise」…聴いているとハワイの景色が頭に浮かんできます。それらの曲のクレジットを見ると、偶然なのか? KURISさんなんですよ。もしかしてKURISさんって…。

melody.:はい、妹です。今までは訊かれない限り言わなかったけれど、実は去年の5月に出したシングル、2ndアルバムの曲も何曲かは妹が作ってるんです。で今回、こういうリアルな自分を出すのであれば、自分の妹に書いてもらうしかいないなって思って。同じような環境で育っているし、同じモノを食べてきたし、同じようなものも見て聴いてきたし。ハワイを出て日本に来たからこそ改めてわかったハワイの良さまで、KURISは私と同じように感じていたりするから。

──確かにmelody.さんにとって一番、近い人ですね。KURISさんが書いた曲には、ハワイらしい音、ウクレレも入っていて、ホント、気分は常夏って感じ。

melody.:あのウクレレ風の音、実はガット・ギターなんです(笑)。チューニングやフレージングでウクレレっぽいイメージを出してもらってるけど。

──失礼しました(笑)。ああいうアコースティック・ギター等の息づかいが伝わるような音がフィーチャーされてるのも本作の特徴じゃないですか?

melody.:そういう人のぬくもりを感じられるオーガニックな音は、ハワイの風景に合うんじゃないかなって思って。

──で、一つ気になることが。素の部分が出ているというのに今回は歌詞を書いてない。今までmelody.さん自身が書いていた歌詞もあったのに。なぜですか?

melody.:前は、自分が歌う曲は全部歌詞を書きたいって気持ちがすごい強かったんです。だけど、前作で作家さんの書いた歌詞を読んで“あ、共感できる!と思えて。それで今回は“こういうことを歌いたい”と伝えて歌詞を書いていただいて、私は歌うことに集中してみよう、と思ったんです。

──やっぱり日本語は難しいですか?

melody.:難しいですねぇ(苦笑)。漢字1文字で、いろんな意味があるなんて、さすが漢字だ!って思いますし(笑)。あと文化の違いもあって、自分が言いたいイメージが伝わらないこともあるんですね。例えば、私の中で桜は“春が来た! ハッピー!!”ってイメージ(笑)。でも日本では桜は儚いモノ、桜の季節は別れの季節で切ない、ってイメージがあるじゃないですか。桜をテーマにした歌もたくさんあるし。

──日本人にとって、桜には特別な意味を持つ花ですからねぇ。

melody.:そういうニュアンスは、日本で日本で生まれ育ってないとわからないんですよね…。

──だけど、逆にmelody.さんならではの独自の視点があってこそ、本作ができたんじゃないか?と思いますよ。

melody.:そう思ってもらえたら嬉しいですね(笑顔)。

──せっかくハワイの話題が出たので、melody.さんが思う、ハワイの良さを教えてもらいたいですね。

melody.:ハワイの良さ…今になって思うのは、いつ帰っても変わってないってことですね。例えば東京は何年かすると街並みが変わるじゃないですか? お店が入れ替わっていたり、ビルが新しく建ったり。風景だけじゃなく仕事相手もどんどん変わっていくし。だけど、ハワイはいつも一緒。風景も人間関係も。徐々に変化していたとしても、そのスピードは50倍遅い、みたいな(笑)。でも、それが心地良いっていう。

──アルバム最後の曲にもあるようにmelody.さんにとって「Paradise」って感じ?

melody.:ホントにそう。優しい気持ちになれるますね、ハワイに帰ると。

取材・文●増渕公子

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