子供に見せたくないおバカなロック映画No.1

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世におバカ映画は数々あるけれど、ロックを題材にした映画のトホホ感は筆舌に尽くしがたい脱力を呼ぶ。ここで語られるロックの世界観は絶望的に幼稚でお下劣。披露されるパロディは、ロック愛好者にしか理解できない。神をも恐れぬバカ騒ぎ。熱狂と絶望の狭間にあるその世界がロックだと声高に叫ぶ愚かさ。しかし、これは逆説でもあり、この世界にはまり込んでしまうと、もう二度と抜け出せない魅力に満ちた魂の楽園なのである。

などという長い前置きを書いてしまうほど、いやはや、とんでもないロックなおバカ映画がやってきた。その名も『テネイシャスD』。『スクール・オブ・ロック』『ホリデイ』で大ブレイク中のジャック・ブラックが今の人気に乗じて、伝説のロックバンドで映画界に殴り込みをかけてしまったのだ。この“テネイシャスD”は、1994年にジャック・ブラックとカイル・ガスが実際に結成していたもので、その名を冠したコメディ番組が大人気になり、多くのロックアーティストを巻き込んでブームになった。

ストーリーは、ロックを愛する男ジャック・ブラックが旅を続けてハリウッドに辿り着き、カイル・ガスと出会ってバンドを結成する。二人は、手に入れれば必ずロックスターになれるという伝説のピックをゲットするために、ロックンロール歴史博物館に潜入する。という、努力をしないでスターになろうという都合のいい考えを基にした、なんともハチャメチャな展開なのだ。

お下劣用語の連発とエログロ、おバカな映像で、見事R-15指定をゲット。決して子供には見せたくない映画と、もっぱらの評判になっているこの映画。ロニー・ジェイムス・ディオほか、多くの著名ミュージシャンも参加し、ロックファンならば絶対に見逃せないロック愛に満ちた内容になっている。

という、このおバカ映画『テネイシャスD』の予告編を大公開中だ。どうです? 観たくてムズムズしてきた人はロックの申し子。そうならなかった人も、ひとときの濃ーい笑いを味わって欲しい。

『テネイシャスD』は、7月、シネクイントほか全国でロードショーが始まる。

●『テネイシャスD』予告編はコチラ
https://www.barks.jp/watch/?id=1000021622

●オフィシャルサイト
http://www.tenaciousd.jp/
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