マウンテン紙ジャケ化、「ナンタケ」ライヴも再現

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▲『レズリー・ウェスト/マウンテン』▲『勝利への登攀』
▲『ナンタケット・スレイライド』▲『悪の華』
70年代ロックに青春を燃やした貴兄へ、大変お待たせしました。70年代アメリカン・ハード・ロックの雄:マウンテンの名盤の数々が遂に紙ジャケ化されることになった。全8作品、6月4日のリリースだ。

若いうちから早々に巨漢化、ギブソンのSGを腹の上に乗せて弾きまくるレズリー・ウエストと、クリームのプロデューサーだったフェリックス・パパラルディを中心に結成されたマウンテン。当時はクリームの後継としての位置付けで、日本ではZEPと肩を並べるほどの人気を誇り、ことレズリー・ウエストのウォームでサステインのたっぷり効いたギタープレイは、多くのロック・ファンの心を激しく揺さぶったものだ。レズリーの奏でるギター・リフ、パパラルディのブイブイ・ベース、へヴィなサウンドでありながらメロディアス…70年代のHRファンが好きな要素を全て兼ね備えていたバンド、それがマウンテンであった。

▲『マウンテン・ライヴ 暗黒への挑戦』
▲『栄光のマウンテン』
▲『異邦の薫り(ライヴ・イン・ジャパン) 』
▲『雪崩』
●『レズリー・ウェスト/マウンテン』 Leslie West/Mountain SICP1778
●『勝利への登攀』 Climbing SICP1779
●『ナンタケット・スレイライド』 Nantucket Sleighride SICP1780
●『悪の華』 Flowers Of Evil SICP1781
●『マウンテン・ライヴ 暗黒への挑戦』 Mountain (Live)Road Goes On Forever SICP1782
●『栄光のマウンテン』 Best Of Mountain  SICP1783
●『異邦の薫り(ライヴ・イン・ジャパン)』Twin Peaks SICP1784-5(2枚組)※
●『雪崩』 Avalanche SICP1786

もちろん、こだわりの紙ジャケ化、ポイントは下記の通り。

・完全生産限定紙ジャケット仕様
・2008年DSDマスタリング
・米盤オリジナルLPジャケット復刻(※は日本盤LPジャケット復刻)
・日本盤初版LP帯復刻
・日本盤ブックレット復刻(ミニチュア化)
・オリジナル解説&新規解説・歌詞・対訳付
・1CD 1,890円/※2枚組2,730円

中でも特筆すべきは、『異邦の薫り(ライヴ・イン・ジャパン)』だ。“日本が世界へ誇る音楽遺産”とも言うべき、最新2008年DSDマスタリングで甦るライヴ・イン・ジャパン音源は、ちょうど初来日35周年となる。

1973年8月30日大阪厚生年金会館でのマウンテンの来日公演の模様を収録したこの音源、サンタナの『ロータスの伝説』と同じ手法により、今回発見されたSQ4chのアナログ・マスターを元に1973年当時のエンジニア鈴木智雄氏の手により見事にリ・クリエイト。35年の月日を経て歴史的音源が見事に甦ったという。レズリーの生々しいギターの音色、ブイブイ唸るパパラルディの歪んだベース…バンドのバトルが音の塊になって耳に飛び込んでくるその音からは、当時の「空間」を感じることができるものになった。

ちなみに、当時LPではC面、D面に分かれて収録されていた歴史的不朽の名曲「ナンタケット・スレイライド」は、その当時のライヴどおりひとつの音につながって、30分以上にわたる大作となった。本来の姿が35年を経てやっと登場したということだ。途中でベースで“サクラ、サクラ”のフレーズも♪ これは、是非とも聴いとかないと、ね。
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