藤本美貴と堀内孝雄が歌う「置き手紙」は何が違う?

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久々にソロ活動を再開した藤本美貴と、30年以上に渡り第一線で精力的に活動を続ける堀内孝雄が同じ曲を同じ日にリリースする。

シングル「置き手紙」は、置き手紙を残して去っていった恋人を想う、切ない女心を歌った曲。作曲は昨年大ヒットした「吾亦紅」のすぎもとまさと(杉本眞人)、作詞は千昌夫「北国の春」のいではく。さらに、アレンジは「冬のソナタ」主題歌を作曲したユ・ヘジュンが行なっている。

20代の恋愛の切なさを等身大で歌う藤本と、熟年の貫禄で、昔の恋愛を懐かしむように歌う堀内。同じ「置き手紙」でも歌い手が異なると、まったく別の顔を見せる。

藤本美貴といえば、ハロー!プロジェクトの中でも、その声の艶は際立っていた。これまでのアイドル路線(「ブギートレイン'03」のファンクな歌い方は魅力的だった!)とは異なった歌謡曲路線ということで、本人的には難しかったようではあるが、彼女に似合った曲の仕上がりとなっている。一度聴いてわかるのは、彼女の声の艶が歌謡曲路線に見事にハマっているということであろう。

一方の堀内は、さすがのヴォーカル。“歌い手” に徹してチャレンジした今回の楽曲では、音の上に声をそっと乗せるような、丁寧な歌い方を聴かせてくれる。“「置き手紙」という曲を着た” のが藤本なら、堀内は “「置き手紙」を着せた” と表現できるような、楽曲に歌詞と表情を本当に丁寧に重ねていく歌い方をしている。

さらに、カップリング曲は、堀内が、昔の別れを懐かしむ「再愛」(韓国ドラマ『ガラスの靴』挿入歌「ノルル キチョジュルコヤ」日本語ver.)。一方の藤本は遠距離恋愛を歌った「遠い恋人」が収録される。

上記のような違いのほか、細かいところでは歌詞カードが堀内がゴシック体のフォントが使われているのに対して、藤本は筆記体のようなフォントが使われているといった違いもある。

いずれにしても堀内孝雄と藤本美貴、歌手として両者の歌い方の違いを聞き比べると、それぞれの良さがよくわかる。そんなマニアックな楽しみ方をしてみるのも面白いかもしれない。

ちなみに、作曲家杉本眞人から、両者に対しての評価は以下のとおり。

<堀内バージョン>
“熟年世代” の「置き手紙」という感じですね。人生の深みが感じられていいですね。聴きごたえがあります。(略)べーやんっぽいシャンソンになっていて良かったと思いました。

<藤本バージョン>
声の質が思っていた以上に良かったですね。等身大の「置き手紙」という感じで期待が持てます。彼女のこの雰囲気、なかなかいいのでぜひ味わっていただきたいですね。

藤本美貴「置き手紙」CD情報
堀内孝雄「置き手紙」CD情報
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