THE ポッシボー、初単独ライヴの裏側(前編)

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4月30日に、シングル「家族への手紙」でメジャーデビューを果たすTHE ポッシボー。メジャーデビューに向けて勢いづく彼女たちは、去る3月30日に横浜BLITZにて悲願の初単独ライヴを行なった。

そこで、BARKSでは、同日の朝から昼公演終了までの彼女たちを追うとともに、このメモリアルライヴの裏側に迫った(全2回掲載・前編)。


朝の9時半過ぎ、会場にはメンバーの姿があった。公演は昼14時30分からと17時30分からの2回だが、朝から午前中にかけて、最終リハーサルが行なわれるのだ。

1時間ほどかけた入念なストレッチでメンバーの体が温まると、早速、公演に向けての最終チェックが始まる。まずは場当たり。ステージ上での立ち位置確認や曲とトークの転換時における出入りの確認などが行なわれる。細かなポイントだが、これらを丁寧に押さえていくことで、ステージ上での見え方が違ってくるため、気は抜けない。

場当たりが続く午前11時半過ぎ。つんく♂プロデューサーが会場入り。彼が入ってきたと同時に会場の空気が一変。緊張感の度合いが増す。PAブースの前の、会場中央の席に腰を下ろすつんく♂ ─── これが、最終リハーサル開始の合図となる。

最終リハーサルを始めるにあたって、つんく♂からステージ上の全出演者(THE ポッシボー、GTT倶楽部、ピーチ&チェリー、NICE GIRL μ)に注意点と檄が飛ぶ。特にメンバーは真剣な眼差しで、つんく♂の言葉ひとつひとつを聞き漏らさないように注意深く聞き、そして無意識に頷いていた。

最終リハーサルは、まずメンバー2人ずつのデュエット楽曲を歌ってモニターの音の返りをチェックするサウンドチェックから始まった。その後、2、3曲ごとに流れをいったん止めて気になった点などを随時確認していくという作業となった。ステージ上のメンバーはというと、衣装やメイクこそ違うが、本番さながらの動き。アップテンポの楽曲の多いTHE ポッシボーだけに、メンバーの肌には遠めでも汗が浮かんでいるのがわかる。

つんく♂は、リハーサルでステージの細かいところまで見る。ステージが暗転するタイミングや間隔、メンバーが動くタイミングといったちょっとしたことについて、プロデューサーとして厳しく目を光らせていた。当日、本番のステージを見た人は、ぜひ別掲のフォトアルバムを見てほしい。GTT倶楽部によるアイテム紹介のコーナーは、本番とリハーサルで異なっているのがわかるだろう。これはつんく♂の指摘によって本番直前に変更されたもののひとつだ。

最後に、つんく♂からリハーサルの総括が。彼の話の節々から感じることができるのは、エンターテインメントの基本、“お客さんに楽しんでもらいたい” という想い。思い出してみると、彼がプロデュースしたお好み焼き屋についてインタビューした際にも、彼自身の口からこの言葉が出た。彼がプロデュースするものすべての根底には、やはり “足を運んでくれた人をいかに喜ばせるか” “いかに楽しませるか” “いかに満足して帰ってもらうか” というものがあるに違いない。

また、プロデューサーとしての顔を見せる一方で、シャ乱Qのフロントマンとしての経験から、メンバーにはステージに立つ際の注意も告げられる。我々オーディエンス側には到底知り得ることはできないが、ステージに立つ者にとっては重要な意味を持つことに違いないと感じられるような、さりげないアドバイスが彼の口からメンバーに伝えられていた。

“今日1日、よろしくお願いします!” という、THE ポッシボーから全スタッフに向けての挨拶と、それに応えるスタッフからの拍手で最終リハーサルは終了。1時間後には、昼公演の本番を迎えることになる(記事後編は29日公開予定)。

●普段は見れないリハーサルも!! ライヴの裏側フォトアルバム
https://www.barks.jp/feature/?id=1000039647

●本番!! THE ポッシボー初単独ライヴ公演のフォトアルバム
https://www.barks.jp/feature/?id=1000038985
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