牧師トリオ、高額のオファーでレコード契約

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北アイルランドの牧師3人(44~48歳)が、Sony BMGと100万ポンド(約2億円)のレコード契約を交わした。異色のボーイズ・グループが誕生する。

『Telegraph』紙によると、彼らはそのままズバリ、The Priests(聖職者)という名でデビューを飾るそうだ。アルバムにはラテンのミサ曲や古典的な賛美歌、オペラの名曲などが収録されるという。“ファーザー・テッド(英国で人気のコメディ番組の牧師)とウエストライフが出会った感じ”ともいわれている。

3人はローマの大学で勉強中、歌のレッスンを受けており、バチカン聖歌隊で歌っていたこともあるという。彼らを発見したSony BMGのニック・ラファエル氏はこう話している。「ラテンのミサ曲をもとにしたアルバムを制作しようと思い、シンガーを探していたところ、彼らの存在を知らされたんだ。実際、3人の歌を聴いたとき、そのクォリティの高さには驚いた。彼らは我々が興味をもったことにとても驚いていたが、同時に興奮もしていた」

レコード契約を結ぶにあたっては、本人だけでなく教会からも許可をもらわなくてはならなかったそうだ。また現役の牧師であるため、結婚式や葬儀、および年間の宗教儀式があるときはプロモーション活動に参加しなくていいとのユニークな契約を結んでいる。「彼らは仕事を辞めるつもりはないので、それを優先したスケジュールで動かなくてはならない。当然のこと、日曜朝のテレビ出演はありえない」

アルバムは11月にリリース予定。売り上げはチャリティに寄付されるという。

Ako Suzuki, London
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