メリー、横浜文体を目前に“初心”を再確認
5月3日(土/祝)、横浜文化体育館での<Many Merry Days FINAL>を目前に控え、メリーの5人は4月29日、ファン・クラブ会員限定のライヴ<CORE LIMITED GIGS 08 –Midnight Shangrila->を東京・目黒鹿鳴館にて行なった(蛇足ながら付け加えておくと、これは2DAYS公演で、翌日にも彼らは鹿鳴館に登場)。当日の演奏プログラムは、<Many Merry Days #4>の通常パターンとは明らかに一線を画するもの。実際、その詳細すべてを把握できる権利はCOREのメンバーたちだけに与えられたものでもあるはずだから、ここではあまり具体的なことは記さずにおく。が、その代わり、というわけではないけども、終演直後のメンバーたちの肉声をお届けすることにしよう。
【ガラ】まさに身の引き締まるような思いでしたね。やっぱり鹿鳴館は自分たちにとって神聖な場所というか、本当に独特の空気があって、リハの段階からもう本気モードでした。実はこの会場、ステージの裏には階段があって、楽屋からそこをのぼって出て行くことになるわけなんですけど、その一段一段にいろんな歴史がしみこんでるというか。そこを踏みしめながらステージに向かいました。文体の前にやった意味が、すごくあったと思います。
【健一】鹿鳴館のステージに立ってると、お客さんが押し寄せてくるような感覚があるんですよ。今夜もそうでしたね。「こんなにお客さん、近かったっけ?」と思った。で、みんなのテンションの高さにつられて自分も高揚できた気がしますね。とにかくここは、メリーが始まった場所。文体に行く前に戻ってくることができて良かったなと思うし、初心を取り戻せた気がします。ハングリー精神みたいなものを。その気持ちのまま、文体には臨みます。
【テツ】これまでいろんなライヴハウスでやってきましたけど、改めて鹿鳴館というハコの特別さを感じさせられたというか、二度目の洗礼を受けたような感覚ですね。もちろん過去には何度もやってきた場所ですけど、ここで、今のメリーが100%を出し切るということに、すごく意味があったんじゃないかと思います。単純に懐かしさもあるし、「ああ、ここでやってたんだよな」という思いもある。本当に、今だからこそ、やって良かったなと思う。
【結生】なんかやっぱり鹿鳴館には独特の雰囲気というのがあるんですけど、それがメリーには似合うというか。MCでも言いましたけど、ホントに切っても切り離せない関係ですね。この会場はステージとフロアの間に柵がないから、昔はお客さんが半分ステージに乗っかってたんですよ。今回はそれがなかった。お客さんもいい意味でオトナになったのかなと思いましたね。もちろんメリーも(笑)。文体の前に、いいライヴができたと思います。
【ネロ】酸欠寸前のこの感覚。これこそが鹿鳴館だなと思いました。今夜は昔の曲がメインだったじゃないですか。「初ライヴの1曲目もコレだったよなぁ」とか、いろいろと懐かしい場面を、すげえ思い出しました。みんなの顔もよく見えたし、気持ちと気持ちのぶつかりあいができて、気持ち良かったです。バンドにとっての節目というか、記念すべき大切なタイミングの前には、かならずメリーはここに来なきゃいけないのかもしれないですね。
こうしたメンバーたちの言葉からも、当日のライヴがきわめて充実度の高いものだったことはおわかりいただけるはずだし、実際、全身全霊のドラミングゆえにステージ衣装のファスナーが壊れてしまったネロが赤面するハメになったり、ガラが「いちばん信頼してます!」という客席に投げ掛けたりした事実からも明らかなとおり、本当にいいライヴだった。僕にはそのガラの言葉が、客席のみならず、彼の背後で音を鳴らすメンバーたちにも、長いツアーをともにしてきたスタッフにも向けられている気がした。
敢えてモノゴトを深く考えずにイキオイでモノを言ってしまえば、筆者的には、これまでに数多く観てきたメリーのライヴのなかでも、これはベストの部類に入るものだったのではないかと思う。が、仮にこれが本当にメリー史上最高のライヴだったとしても、彼らにとってのベスト・ライヴは、5月3日、横浜文化体育館という“未踏の地”で塗り替えられることになる。メリー中毒を自覚しているあなたも、メリーのライヴに触れたことのないあなたも、絶対に見逃せない瞬間がそこに待っているのである!
増田勇一
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【健一】鹿鳴館のステージに立ってると、お客さんが押し寄せてくるような感覚があるんですよ。今夜もそうでしたね。「こんなにお客さん、近かったっけ?」と思った。で、みんなのテンションの高さにつられて自分も高揚できた気がしますね。とにかくここは、メリーが始まった場所。文体に行く前に戻ってくることができて良かったなと思うし、初心を取り戻せた気がします。ハングリー精神みたいなものを。その気持ちのまま、文体には臨みます。
【テツ】これまでいろんなライヴハウスでやってきましたけど、改めて鹿鳴館というハコの特別さを感じさせられたというか、二度目の洗礼を受けたような感覚ですね。もちろん過去には何度もやってきた場所ですけど、ここで、今のメリーが100%を出し切るということに、すごく意味があったんじゃないかと思います。単純に懐かしさもあるし、「ああ、ここでやってたんだよな」という思いもある。本当に、今だからこそ、やって良かったなと思う。
【結生】なんかやっぱり鹿鳴館には独特の雰囲気というのがあるんですけど、それがメリーには似合うというか。MCでも言いましたけど、ホントに切っても切り離せない関係ですね。この会場はステージとフロアの間に柵がないから、昔はお客さんが半分ステージに乗っかってたんですよ。今回はそれがなかった。お客さんもいい意味でオトナになったのかなと思いましたね。もちろんメリーも(笑)。文体の前に、いいライヴができたと思います。
【ネロ】酸欠寸前のこの感覚。これこそが鹿鳴館だなと思いました。今夜は昔の曲がメインだったじゃないですか。「初ライヴの1曲目もコレだったよなぁ」とか、いろいろと懐かしい場面を、すげえ思い出しました。みんなの顔もよく見えたし、気持ちと気持ちのぶつかりあいができて、気持ち良かったです。バンドにとっての節目というか、記念すべき大切なタイミングの前には、かならずメリーはここに来なきゃいけないのかもしれないですね。
▲鹿鳴館はメリーにとって縁の深い場所。筆者は会場内にてこんなステッカーを発見! |
敢えてモノゴトを深く考えずにイキオイでモノを言ってしまえば、筆者的には、これまでに数多く観てきたメリーのライヴのなかでも、これはベストの部類に入るものだったのではないかと思う。が、仮にこれが本当にメリー史上最高のライヴだったとしても、彼らにとってのベスト・ライヴは、5月3日、横浜文化体育館という“未踏の地”で塗り替えられることになる。メリー中毒を自覚しているあなたも、メリーのライヴに触れたことのないあなたも、絶対に見逃せない瞬間がそこに待っているのである!
増田勇一
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