四人囃子、最強にして最後の発掘音源?

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日本のロック・シーンに偉大な足跡を残す四人囃子、これは最強にして最後の発掘音源か?

84ページブックレットが封入された完全限定盤のCD5枚組ボックスセットが2008年5月24日にリリースとなる。『From the Vaults 2』と名付けられた当作品は、彼らの傑作である75年のシングル「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」から事実上のファースト・アルバムにして日本のロック史にその名を刻む傑作『一触即発』にいたるまで、新たに発見された驚愕の未発表音源がふんだんに盛り込まれた、初期の四人囃子を斬る強烈な作品だ。

とりわけ、パートごとに分けてレコーディングされたままの形で収録された「おまつり」「一触即発」(SE等の素材を含む)の音源は、当時のスタジオ・テクノロジーを超越した次元で理想を求めていた四人囃子の実験精神が貫かれた貴重なテイク。現行盤CD以上に生々しい音像は圧巻の一言だ。

そして何と、TAMレーベル(東宝レコード)からの正式デビュー前に録音された超貴重なデモ・テープも収録となった。

また、『'73 四人囃子』として発表された'73年の俳優座(未編集音源)、伝説の杉並公会堂“ミラージュ・オブ四人囃子”や初期の活動拠点であった渋谷ジァン・ジァンをはじめとする、'72~'75年にかけての貴重なライヴ音源をも選りすぐって収録されている。中村真一によるリード・ヴォーカル曲(Disc 4/M-1※ピンク・フロイドのカヴァー)や岡井大二が初めてドラム・ソロを披露したテイク(Disc 4/M-2)、その上、ライヴのみで演奏された本邦初音源化曲(Disc 5/M-1)も…。

ブックレットには、メンバー(岡井大二、坂下秀実、佐久間正英、中村真一、森園勝敏)、マネージャー、レコーディング・エンジニア、PAエンジニア他、スタッフの証言を軸にまとめたられた四人囃子のトゥルー・ストーリーが掲載されている。また、北中正和氏による「四人囃子 バラ色のシャツを着てオマツリのある街へ」(ニューミュージック・マガジン'74年1月号に掲載)をも再掲載。湯浅学、保科好宏によるライナーノーツに加え、ライヴ&レコーディング・データもメンバーの秘蔵資料をもとに充実のリニューアルが施され、四人囃子の真実がパッケージされた究極の作品集となった。
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