ロン・カーターと松永貴志が「処女航海」を公開録音

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2008年6月9日、ロン・カーターと松永貴志が「処女航海」を公開録音した。

1950年代から活躍を続けるジャズの巨人、ロン・カーター(71歳)が気鋭のピアニスト、松永貴志(22歳)と組んで録音した「処女航海」は、2008年グラミー賞でアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞したハービー・ハンコックが1965年に発表したマスターピース・アルバム『処女航海』のタイトルトラック。オリジナルでベースを弾いていたのは、当時28歳だったロン・カーターその人であった。

東京・港区のスタジオで行なわれた公開録音と記者会見で、ロン・カーターは「今日はいい演奏ができた。タカシのピアノのセンスは素晴らしい。ベースの音を良く聴いている」と終始ご機嫌で、松永も「まさかロンといっしょに演奏できるとは」と喜びを語った。ふたりの年の差はなんと49歳。ざっと孫とおじいちゃんのジェネレーションながら、音楽を通して不滅のパッションがほとばしるのは、何とも素敵なことだ。

オリジナルの録音のことを質問されたロン・カーターは「1965年のことは覚えてないね」としながらも「水曜日の4時から6時と、木曜日の4時から6時にリハーサルをして、金曜日に録音した」と鮮明な記憶を披露し、「この難しい曲、この難しい音楽が、世界的に知られるジャズ・スタンダードになったのは喜び。ハービー(・ハンコック)も、私もとても喜んでいる」と語った。

ブルーノート・レコードの創始者、アルフレッド・ライオンの生誕100年企画としてこの「処女航海」は録音され、7月中旬から着うた(R)とPC向け音楽配信で発売になる。また、6月25日からEMIミュージックのウェブサイト上で行なわれる企画<BLUE NOTE J@ZZ FESTIVAL>でもストリームで公開される予定。他にも<BLUE NOTE J@ZZ FESTIVAL>では、貴重な音声や写真などが一般公開されるとのことだ。

松永貴志のアルバム『地球は愛で浮かんでる』が絶賛発売中。ロン・カーターの最新作『ジャズ&ボッサ』は6月25日に発売になる。
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