世代が見える、カラオケランキング2008上半期

ツイート
JOYSOUNDが、カラオケ2008年上半期のランキングを発表した。

カラオケの総合ランキングに加えて、アニメ、洋楽、演歌などジャンル別ランキングや、今年注目の急上昇新人ランキングをみると、2008年上半期の音楽事情が横断的に見て取れる。

◆2008年上半期カラオケランキング表
https://www.barks.jp/news/?id=1000041166

カラオケ総合ランキングは、2007年上半期に引き続き、EXILEの「Lovers Again」が見事1位を獲得。CD発売から1年以上が経っても、人気は未だ継続。完全にカラオケの定番ソングとなっていることが証明された形だ。20代前半を中心に、10代前半から30代まで、幅広い年代に歌われているのも、定番ソングの定石といえそうだ。

一方、こちらも既に定番となった2位のコブクロ「蕾」は、なんと40代がメインで歌っていることが判明。次いで、30代、20代と続くさまは、やはり落ち着いた曲調のコブクロの魅力と、主題歌に起用されたドラマ「東京タワーオカンとボクと、時々、オトン」の影響か。親子でファンとなるアーティストの筆頭でもあるコブクロらしい結果といえるかも。

3位のGReeeeN「愛唄」は、大方の予想通り10代~30代に多く歌われていた。とはいえ、キャッチーなメロディと感動的な歌詞のよさは、10代だけではなく、30代にも刺さっている模様。

2008年デビュー若しくは初コラボしたアーティストを集計した「ランキング急上昇アーティスト」では、青山テルマ feat.SoulJaが堂々1位に。「そばにいるね」はケータイランキング(着信メロディ、ケータイカラオケ、歌詞)でも全て1位をゲットしており、上半期は青山テルマの圧勝といえる形に。この曲は、主に、10代から20代に歌われており、ラブソングに敏感な年代の心をがっちりと掴んだことが伺える結果となった。

そして、「ランキング急上昇アーティスト」2位には、10代前半からの熱烈な支持を受け、テレビ番組から火がついた羞恥心。もはや誰も止められない絶好調の彼ら、まだまだ爆進街道まっしぐらです。

アニメ部門では、高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」(新世紀エヴァンゲリオン)が堂々の1位。特に不思議な感じはしないでもないが、10年以上前の楽曲であることを考えると、やはり、この曲にかける思いや支持の強さは、他の曲とはレベルが違いそう。新劇場版やパチンコの影響もあってか、エヴァ現象の再来とともに2007年から2008年にかけてエヴァを知った年代の10代前半と、10年前にリアルタイムで見てパチンコでもなじみのある30代という大きく二つの層に支持されているようだ。

洋楽部門では、往年の名曲、CELINE DION「MY HEART WILL GO ON 」が1位にランクイン。まあ、これを歌いあげたらさぞかし気持ちよいことでしょう(少なくとも本人は)。注目すべきは「ウッーウッーウマウマ(°∀°)」の邦題で動画共有サイトを中心に盛り上がった、スウェーデンのCARAMELL「Caramelldansen〈Speedycake Remix〉」。実はこの曲、2008年4月に入曲したばかりにもかかわらず、たった2ヶ月で、8位にランクインしたことになる。みんなウマウマ踊りしているんですね?

※集計期間:2008年1月1日~6月15日
※カラオケランキングは、全国に設置されている「JOYSOUND」シリーズのカラオケ機器で演奏された回数から集計しています。
※年代のデータは、カラオケ機器「HyperJoyWAVE」対応のSNS「うたスキ」(会員登録無料、現時点で会員は145万人以上)の登録データに基づきます。
この記事をツイート

この記事の関連情報