闘争心ゼロ、超脱力のF1テーマソング

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リコーダーとウクレレで演奏されたユルユルで全然怖くない通称“やる気のないダースベーダーのテーマ”「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」が、世間の度肝を抜いたのは記憶に新しい。ユルーい、でもほのぼのとした演奏は楽曲にもうひとつの命を与え、微笑まずにはいられない緊張感のなさを提示してくれた。

●帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)
https://www.barks.jp/listen/?id=1000007344

さて、この系譜を正統に受け継ぎ、ほど良い脱力感を楽しませてくれるアルバムが登場した。それが7月2日にリリースされるバンバンバザールの『ウクレレ バンバンバザール』だ。収録曲はすべてカバー曲。古今東西のジャンルレスな名曲を見事なまでの脱力感漂う演奏で聞かせてくれる名(迷)盤なのだ。

テレビのF1番組でお馴染みT-スクエアの「TRUTH」は、闘争心も緊張感もゼロ。F1カーが超高速でスピードウェイを疾走するスピード感は皆無。ウクレレの温かい音が、心をじんわりと和ませる世界を作ってくれている。これはPVも公開しているので、ぜひ寛ぎながら観てほしい。

またレッド・ツェッペリンの「BLACK DOG」は、原曲にあるエッジの効いたギターとヴォーカルのへヴィネスさが跡形もなく消滅。スティングの「ENGLISHMAN IN NEW YORK」は掟破りのアロハアレンジ。そのほかビートルズやジブリ映画の挿入歌、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」のオープニングテーマなど、ウクレレの持つ特徴を生かしたアレンジと演奏で、世知辛い世の中で毛羽立った心を癒しまくってくれるのだ。

ただし、これは笑いを取るための安っぽい企画モノなどではない。どれも大真面目に力の限りを尽くして制作された脱力作品集なのである。よーく聴いてみれば、抜群のアレンジセンスと演奏力に驚く。さすが、百戦錬磨のクセ者集団バンバンバザール! なのだ。

このアルバムは全曲を試聴できるので、ぜひ聴いてみてほしい。人を微笑まずにはいられなくさせる究極のヒーリングミュージックだ。

●「TRUTH」PV映像
https://www.barks.jp/watch/?id=1000022345

●楽曲全曲試聴はコチラから
https://www.barks.jp/cdreview/?id=1000022317
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