屋外ライヴイベントでテルマ、キマグレン、Microらが大集合

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ユニバーサル ミュージックが8月2日、葉山マリーナにて屋外ライヴイベント<SUMMER EXPRESS 2008 in Hayama Marina>を開催。集まった1,700名の観客は、フレッシュな出演アーティスト6組と特別ゲストによる真夏の夜の夢の競演に酔いしれた。

午後5時の開演と共にトップバッターで登場したのは、7月29日にメジャー・デビュー・シングル「パノラマ」を発表したばかりのヨースケ@HOME(25歳)。昨年東京から沖縄までストリートライヴをしながら自転車で走破した経験を持つ自然児ヨースケは、この日「パノラマ」ほか、全3曲を披露。伸びやかでおおらかな歌声と波の音のように規則的にシンコペートするパーカッションが、まだうだるような暑さの残る会場を一瞬にして爽やかに染め上げた。この夏、日本各地で開催される音楽フェスにも多数出演するヨースケ。屋外でのライヴが大好きだという彼は、「皆で夕陽を見ながら素敵な日にしましょう」と呼びかけ観客を一体感で包んだ。

続いて登場したのは湘南を中心に活動する松井貴志と来海宏の2人組SURF-POPユニットLauLa(ラウラ)。地元湘南でのライヴということもあり、リラックスした雰囲気の中、デジタル音を取り入れた新しい感覚のハワイアンを4曲演奏。小麦色の肌に色鮮やかな腰布が美しく映える魅惑的なフラダンサーを従え、夕暮れ迫る湘南の海を背景に、海を渡る潮風と極上のハーモニーが心地よく響く至福のひと時となった。7月30日に発売したばかりのKANの名曲「愛は勝つ」のカヴァーでライヴを締めくくった彼らは、「大きいステージはあまり慣れていない」としながらも、観客は手拍子と合唱で大いに盛りあがった。

前半のハイライトを務めたのは7月16日に発売したデビュー・アルバム『ZUSHI』がオリコンアルバムチャート初登場1位に輝いた、いま最も旬な湘南・逗子出身のISEKI(27歳)とKUREI(28歳)のデュオ、キマグレン。彼ら自身も逗子でライブハウス『音霊 OTODAMA SEA STUDIO』を経営しているだけあり、ライヴには定評のある2人の登場に会場のボルテージは早くも最高潮! ラテンのリズムなどを取り込んだ熱いパフォーマンスに総立ちの観客は高く腕を振って大きな声援を飛ばした。全5曲の最後にはセカンドシングルとして今年5月にリリースし、キマグレンの名を一躍世に轟かせたこの夏のサマーアンセム「LIFE」を披露。イントロの旋律が流れると会場は興奮と歓声に包まれ、いままさに夕陽が沈まんという絶好のシチュエーションの下、最高のステージを締めくくった。

中盤は、80年代に一世を風靡したシティポップの旗手、杉真理と村田和人によるスペシャルユニット“ALOHA BROTHERS”が登場。デビュー31年を迎える杉と26年目の村田という大物サプライズゲストの登場に、彼らと同時代に青春時代を過ごした世代の人の中には、懐かしい思い出が胸をよぎったのか、涙を浮かべる姿もあった。ライトアップされたステージで「君にしてあげられること」など全4曲を艶やかに円熟した味わいで丁寧に歌い上げ、葉山という大人のリゾート風景に彩りを加えた。

続いて日本が誇るNo.1女性DJ、DJ Kaoriが登場。先月発売され大ヒットを記録した最新作『DJ KAORI'S RAGGA MIX』からセレクトしたレゲエ・ヒットを中心に、ステージ狭しとパワフルに踊りまくる女性ダンサー2名を従えて渾身のプレイを披露。重低音が響き渡り、色鮮やかな照明が点滅する中、「Are you party people, Com’on!」と観客を煽ると場内の雰囲気は一転。巨大な屋外クラブと化した。「でっかい音で音楽聞くと気持ちいいよねーっ」というKaoriの呼び掛けに観客も大歓声で応え、「ALL NITE LONG」でフィナーレを迎えた。

中盤のトリを飾ったのは2008年上半期最大のヒットシングル「そばにいるね」(青山テルマ feat.SoulJa)で一躍トップスターに躍り出た青山テルマ(20歳)。しなやかかつ表現力豊かなヴォーカルで、ライヴのオープニングを飾ったデビュー曲「ONEWAY」から一気に会場はスパーク。ライトを浴びてキラキラと煌くシルバーメタリックのワンピースを纏い、潮風にウェービーヘアなびかせての堂々たるステージは、もはや新時代ディーバの貫禄。「そばにいるね」のイントロが流れると観客は総立ちとなり、体を揺らして大合唱。これにはテルマも感激し、「デビュー1年経たずして、こうした素敵なステージに立てるのも皆さんのおかげ。本当にありがとう」と喜びを表した。最後にこの日5曲目となる最新シングル「何度も」を心をこめて歌い上げ、素晴らしいステージを後にした。

最高潮に盛り上がる今宵のステージのトリとして大歓声で迎えられたのはMicro。Spontania、L-VOKAL、NAOとMicroに縁の深いファミリーメンバー3組が相次ぎ登場。真打ちMicroのステージに向けて会場をヒートアップさせた。これに応える形でMicroものっけから最新ヒット曲「踊れ」を全身全霊でパフォーマンスするなど5曲を披露。「頑張らなくてもいいんだよ」と訴えかける「Yukiyanagi」では海と潮風が醸し出す温かくピースフルな空気感の中、Microのメッセージ性もいっそう増幅され、強く観客の心に響いた。

鳴り止まぬアンコールの歓声の中、今夜の出演者がステージに再び勢ぞろい。最後に出演者全員でBEGINの名曲「島人ぬ宝」を合唱すると、これに総立ちの観客も「エイヤーサッサ」と合いの手を入れて掛け合う。素晴らしい一体感と高揚に包まれる中、真夏の一夜限りの夢のステージは幕を下ろした。
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