KISS最新盤、DMC効果で世界に先駆けて登場

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強力新譜のリリースが目白押しだったりもする8月。ちょっと唐突気味にKISSの最新版ベスト・アルバム、『地獄烈伝~ニュー・レコーディング・ベスト~』が8月27日にDefSTARからリリースされることになった。

この作品は、タイトルからも察しがつくように、KISSの代表的な楽曲の数々を新たにレコーディングしなおしたもの。録音時期だとか制作意図などについては今のところ何ひとつ具体的に語られていないが、レコーディング自体はポール・スタンレーとジーン・シモンズの両巨頭に、トミー・セイヤーとエリック・シンガーを加えた“現ラインナップ”で行なわれている。

このバンドがKISSという名前で始動したのは1973年のことで、デビュー作の『地獄からの使者』は1974年にリリースされている。つまり2008年から2009年にかけての時期は“デビュー35周年”ということになるわけなのだが、KISSがそうした節目の記念行事をぬかりなく行なうのは言うまでもないことで、すでに今春からはそのアニヴァーサリー・ツアーが開始されている。この“新録ベスト・アルバム”発売が、そうした記念事業(!?)の一貫であることは、敢えてメンバーたちの口から明言してもらわずとも明白だろう。

しかもこの作品、非常にワールドワイドな需要の高いアイテムでありながら、なんと全世界に先駆けて、ここ日本でリリースされることになった。その事実が、ジーンがジャック・イル・ダーク役を務めた映画、『デトロイト・メタル・シティ』がこの8月23日から一般公開を迎えることと無関係じゃないことも、改めて説明するまでもないだろう。なにしろ『地獄烈伝』の発売日は映画公開日の4日後。この作品が、DMCを切っ掛けとしながらKISSに興味を持った“新入生”たちにも向けられたものであることは疑う余地もないし、実際、マニア必携の1枚であると同時に、入門者にも最適な内容となっている。

収録曲のラインナップについては、とにかく代表曲ばかりなので敢えて明記はせずにおくが、ひとつ特筆すべきは特典の充実ぶり。この作品の初回生産限定盤はCDとDVDの2枚組仕様になっているのだが、そのDVDに収録されているのは、なんと1977年に行なわれたKISSの初来日公演(@日本武道館)の映像。この素材自体は、『KISSOLOGY』と題された秘蔵映像満載のDVDシリーズにも収められているのだが、実はこの『KISSOLOGY』自体が日本未発売で、熱心なファンの間ではずっとリリース実現が待ち望まれていたもの。そんな貴重映像に、もはや労することなく接することができるというわけだ。さらにこの初回生産限定盤には、35周年記念ステッカーが封入されていたりもする。これはもう、確実に限定盤をゲットするしかないだろう。

▲ライナーノーツ・クレジットのこの並びを見よ。我らが増田勇一氏がクラウザーさんにレイプされかかっている。というか、DefSTARレーベルの担当者は、クラウザーさんの餌食となったに違いない。
ちなみに限定盤/通常盤共通のライナーノーツは筆者も書かせていただいているのだが、なんともう一人の執筆者が、かのヨハネ・クラウザーII世。過去、さまざまな作品の解説を、さまざまな方々と共に担当させていただいた筆者だが、まさかクラウザーさんと肩を並べる日が訪れることになろうとは。

ま、そんなことはともかく、まさに“地獄への入口”にするにはもってこいの、この『地獄烈伝』。敷居はとても低いし間口もかなり広いのだけども、“KISS地獄に出口がないこと”だけは、そこから抜け出せずにいる者の1人として、あらかじめおことわりしておきたい。

増田勇一
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