クイーン+ポール・ロジャース、フリー・コンサートに出演

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9月17日に13年ぶりの新作『ザ・コスモス・ロックス』を発売するクイーン+ポール・ロジャースが、来たるヨーロッパ・ツアーに先がけ、ウクライナにおける反エイズ・キャンペーンを支援するため、ヨーロッパ最大の公共広場で開催されるANTIAIDSコンサートの出演要請に応じた。

“エイズで身を滅ぼすな”のメッセージを掲げ、クイーンは9月12日、カラコフ市の自由広場で開催されるフリー・コンサートで演奏する。

数々の大ヒット曲に加え、最新シングル「セイ・イッツ・ノット・トゥルー」、「C-lebrity」も演奏予定。ヨーロッパ第2の大きさを誇るこの市広場で行なわれるコンサートには、10万人以上の観客が予想されている。クイーンが主宰するHIV AIDSチャリティー、ザ・マーキュリー・フェニックス・トラストの協賛を受け、フリー・コンサートはエレナ・フランチャックが代表を務めるANTIAIDS財団によって運営され、その収益はウクライナにおけるエイズ撲滅運動のために使われる。1991年にエイズで亡くなったフレディ・マーキュリーの誕生日のちょうど一週間後に開かれるこのコンサートは、エイズから自分自身と家族を守ることが急務であるという、ウクライナのANNTIAIDS基金のメッセージを広く伝えるすることを目的としている。

ブライアン・メイとロジャー・テイラー、そして彼らと今や行動を共にしているポール・ロジャースにとって、このコンサートはHIV AIDS問題に取り組むための演奏活動の一環。2008年6月、彼らはロンドンのハイド・パークで行われた46664コンサートにおいて国際的スターたち多数と競演し、ネルソン・マンデラの90歳の誕生日を祝うと共に、マンデラによるHIV AIDS機構の活動を大いにアピールした。

ANTIAIDS財団の創始者エレナ・フランチャックはこう語る。「我々はコンサートの会場としてこのカラコフの街を選んだ。ここは首都キエフに次ぐ第2の都市であり、同時に学生都市でもある。現在我が国ではHIV感染が大都市周辺に住む15~25歳の若者の間で広がっていることから見て、この街がふさわしいと考えた。我々は首都のみならず、ウクライナ全体の若者全体にHIV AIDS問題を提議することが重要だと考えた。そのためには、クイーンの創設メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラ、そして今ポール・ロジャースを加えた、彼らをおいて他にはいないと強く信じている。」

ウクライナ訪問中には、クイーン+ポール・ロジャースは9月11日にキエフで開かれる特別記者会見にエレナ・フランチャックと共に出席する他、レッド大学を訪れ、HIV AIDS問題のために世界で行なわれている活動について学生グループとディスカッションを行なう予定。

またコンサート前には、広場全体においてカラコフの各大学の学生たちを中心にした200人を超えるボランティアが、コンドームやHIV AIDSについての情報を無料で配布する他、コンサート数日前からは、HIV AIDS問題を提議するために新しく制作されたポスターが広場に大々的に貼られる。さらにイベント終了後にもエイズ撲滅運動に寄与できるようにと、さらにコンサートを収録した特別ライヴDVDの発売の可能性についても両者は協議を行なうとのことだ。

クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラーは、2003年ネルソン・マンデラの46664HIV AIDSキャンペーンを発足させ、これまでに46664のためのコンサートに3回の出演を果たしている。2007年の世界エイズ・デーには、ブライアン、ロジャー、ポール・ロジャースが46664のために特別に作曲/録音した「セイ・イッツ・ノット・トゥルー」を贈呈。この曲はこれから発売になるニュー・アルバム『ザ・コスモス・ロックス』にも収録されている。

このニュースに関するさらに詳しい情報はクイーン日本オフィシャル・サイトにて。
クイーン日本オフィシャル・サイト
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