鈴木祥子、20年を駆け抜けるアニバーサリーライヴ

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まるでピアノのリサイタルを思わせるような真っ赤なロングドレスで登場した鈴木祥子。静かに、グランドピアノの前に腰を下ろし、奏でたのはデビュー曲「夏はどこへ行った」。20年前の9月21日、彼女はこの曲でデビューした。23歳のことだ。

数日前のBlogに書き込まれた「大人のロケンロー」とは対照的な、静かなる時間だった。そして、数曲を終えたあと、デビュー当時から親交のあるギタリスト小倉博和氏を迎え、日清パワーステーションが、新宿にあった頃の想い出話をしながら「光の駅」。

その後、ピアノの後ろの緞帳があがり、一気にバンドスタイルに。ロックな雰囲気に、真っ赤なドレスというのも、また新鮮で格好いい!

新しいアルバム『Sweet Serenity』から新曲を数曲。そして、30代最後に作ったという曲「忘却」を歌い上げ、袖に入った彼女は、アップにした髪を下ろして再登場。

曲の途中で、ピアノの後ろのドラムにまわると、叩き語りへ。会場は一斉に立ち上がり、盛り上がりは最高潮へ! 盛り上がったまま、本編が終了し、アンコールまでの時を待つ。

真っ赤なドレスから、黒のパンツスタイルに着替えた彼女。足の細さが羨ましい限り。東京を歌った「新しい愛の詩」。そして、この曲をやっているから幸せになれないのかもと一時期封印したという「Happiness」を披露。この曲の歌詞には、25歳という年齢が入っているのだが、その歌詞に関して、当時のプロデューサーと意見がぶつかったという裏話も。あれから18年なんですね。この曲は、私にとっても25歳を思い出す大切な曲です。

アンコールは続き、新曲を2曲。そして、3度目のアンコールは、“感じたまま生きて大丈夫なのよ きっと 胸のなか 天使がひとりいる限り”という歌詞が、自由を求める女性にぴったりな「Angel」。最後は、アカペラで観客と一緒に歌うという盛り上がりでコンサートは幕を閉じた。

SUZUKI SHOKO 20th Anniversary Live“SWEET SERENITY”
@渋谷C.C.Lemonホール
2008年9月21日
◆鈴木祥子オフィシャルサイト
◆iTunes Store 鈴木祥子(※iTunesが開きます)

[寄稿] 伊藤 緑:
http://www.midoriito.jp/
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