上田現から最後の贈り物―奇跡のアルバム『Atlas』

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2008年3月、この世に別れを告げ、旅立ってしまった上田現だが、彼が産み落とした音の魂は、彼のパーマネントマネージメントバンド「ELE(イレ)」に受け継がれた。上田現そのものと言っても過言ではない程、純血であるELEに、LA-PPISCH、川村結花、元ちとせなど、上田現を愛するミュージシャンが集結、ハードディスクに残されていた歌、演奏を素材として作り上げられた『Atlas』。アルバムが完成したこと自体が奇跡である。

■アルバム『Atlas』楽曲試聴

1曲目の「君に会いに行くよ」から、静けさの中始まる「Atlas」までの宇宙旅行は、「光速まであと少し」で一気に大気圏外へ飛び出す。再び静寂が訪れ、浮遊するような音の波に酔いしれる。まさに宇宙遊泳。視界を遮るものがない漆黒の宇宙空間をキャンバスに「上田現 in ELE」が描く星達は、サイケデリックで、陽気で、怪しくて、力強くて、優しい。わかりやすくカテゴライズするのであれば、スカ、ファンク、ロック、バラードといったところだが、ジャンルで分類するのは不可能なのが上田現ワールド、一貫したロマンティックさを感じるだろう。非常に多面的な表情を見せる星達、まさしく鬼才のなせる業。

同時にリリースされたトリビュート盤『Sirius』は、LA-PPISCHの「ワダツミの木」を筆頭に、東京スカパラダイスオーケストラ、奥田民生、THE BOOMなどが参加し、上田現の珠玉の名曲たちを独自の解釈で展開。ピアノだけで壮大に歌い上げる川村結花の「ラルゴ」は必聴だ。

ゆったりと酔いしれるように、長くじっくりと聴いて欲しい2枚のアルバム。熱いモノがこみ上げてくる。

■「ワダツミの木(LA-PPISCH)」PV視聴

ニュー・アルバム『Atlas』
【スペシャル仕様】(CD+DVD)VIZL-301 ¥3,500(tax in)
【通常盤】(CD)VICL-62998 ¥3,000(tax in)
2008年9月24日発売

上田現トリビュートアルバム
『Sirius~Tribute to UEDA GEN~』
VICL-62999 ¥3,000(tax in)
2008年9月24日発売
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