川田まみ、硬質なデジタルビートと川田まみの感性がマッチした最新シングル「PSI-missing」リリース特集

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川田まみ 大ベストセラーが原作のアニメ『とある魔術の禁書目録』オープニングテーマ「PSI-missing」リリース特集

硬質なデジタルビートと川田まみの感性がマッチした聴きごたえ、見ごたえある新曲が登場


――(「PSI-missing」のPVを見ながら)いきなりですけど、スゴイPVですね!

川田まみ(以下、川田):やったー! これ、私は真っ暗なところと真っ白のところでしか歌ってないんですよ。つまりは合成ってやつですね。私のPVって、今まではセットを組んでもらったり、ロケが多かったので、状況が見えている中で作られていくことが多かったんですよね。今回こうやってCGを多用して作ってもらったのが初めてだったので、出来上がりがとても楽しみだったんです。私が人形のようになっているシーンがあるんですけど…。

――あ、これマネキンじゃないんだ。

川田:私です(笑)! 人形になりきって、無感情でいてくれと言われたんですね。「瞬きもしないでくれ」と監督さんから言われたので、一切瞬きせずに何度も歌ったんですけど、ソフトコンタクトが乾いて目から落ちて(笑)。それも初めての経験でした。捉われていた自分から少しずつ解放されて、最後はあんなに神々しくなっていく……というコンセプトなのですが、人形の私の目に光が宿っていく部分でも、その部分が表現されているんですよ。出来上がってみて、本当にビックリしましたね。監督さんの中には、始めからこのイメージが出来上がっていたみたいで。新しい経験でした。

――最後の神々しくなるイメージは、川田さんのイメージとしては新しいですね。

川田:そうなんです!全体的には今までどおりアンダーグラウンドな雰囲気を残してもらっているのですが、最後の白い衣装は今までになかった要素です。女性らしく美しいイメージで撮っていただいて。私としては大満足です。

――改めて「PSI-missing」のお話ですが、シングルとしては約1年振りですね。

川田:そうなんですよね。私としては、アルバムの制作とリリース、そしてライブもあったので、それほど“久しぶりだ!”という部分を気負わずに、すごくリラックスした状態の中で制作に入れました。“よし、今回も良いものを作ろう!”って、ナチュラルなテンションでレコーディングしましたね。

――今まで経験を積んできた結果、必要以上に気負うことなく、フラットに取り組めるようになったということですよね。

川田:確かにそういう部分は、私にとっても成長だと思います。でも、いつまでも気負っていたいというか、“常にガムシャラです!”みたいな、そういう新鮮な気持ちも忘れたくないんですよ。なので今回も、慣れたというより、経験の中から良いものを作る要素を掴みやすくなった、という感じなんですよね。毎回同じようなものを作ってもツマらないし、良いものを届けたいと常に思っていますから。それには、私たち自身が常に前向きでいないといけないということですよね。

――川田まみらしい、王道と呼べる楽曲ですよね。

川田:私も、自分らしい曲をいただいたなぁというのが第一印象でした。ただはじめは、『とある魔術の禁書目録』という作品のオープニングテーマなので、もっとロック調のものになるかな? と思っていたんですよ。歌詞も、作品の世界観や、魔法や超能力といった要素をあえて重視しないで、主人公の男の子にスポットを当てて、彼の真っ直ぐな思いと私の思いを重ねて描きたいと、構想段階から考えていて。実際にデモの音源にはロックなものもあったんですけど、聴き比べてみると今回「PSI-missing」になった曲の方がしっくりきたんですよね。


 
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