<RTOC>日本版、開催直前スペシャル(2)関係者は見た!“カオスな欧州”の実態
さて、刻々と近付きつつある<ROCKSTAR TASTE OF CHAOS>日本版の開催。今回は、先頃の欧州版<RTOC>ツアーの序盤戦に同行していたムックの関係者による“雑感”をお届けしよう。以下、同氏の長~いヒトリゴトである。
◆欧州版<RTOC>の様子フォトアルバム
「欧州版の<RTOC>は10月8日、オランダのティルバーグという街からスタートしたんですけど、もうこの時点で現地は肌寒くて。しかもやっぱり初日ならではのカオスがありましたね。各バンドの楽器が一部、届いてなかったり、レンタルした楽器があらかじめリクエストしてたものと違ってたり。そういう“よくある話”が多々ありました。というわけで、準備もおぼつかないなかで開場時刻だけは迫ってきて、この日に予定されていたリハーサルはあっさりカット(笑)。でも、さすがにどのバンドも過去に<RTOC>に参加歴があるだけに、誰も慌ててませんでしたね。ま、今回の日本版にはやって来ないHORSE THE BANDだけは初参戦だったわけなんですけど、彼らは噂にたがわぬタフガイで。いきなり自分たちでセッティングして、そのまま爆音で演奏し始めたのはサスガでした」
「ムックについても、さすがに前回、アメリカ・ツアーで鍛えられてきたおかげで、初日こそ演奏面でのバタつきが若干ありましたけど、翌日からはエンジン全開のパフォーマンスを展開してましたね。しかしホント、他の出演者たちがワールド・ツアー慣れしてるバンドばかりなんで、ステージ・クルーもお互い助け合いながら、序盤から見事にステージをこなしてて。ステージに関わる者として、感心させられることばかりでしたね」
「STORY OF THE YEARはこのツアーの常連ともいえるわけなんですけど、さすがにツアー・バンドというたたずまいで。ステージ上では、本当に一瞬も立ち止まらないというか静止画像の瞬間がないというか。噂どおりの超アグレッシヴなパフォーマンスを初日から披露してましたよ。あくまで攻撃的な演奏でありながら、急に超キャッチーなサビをオーディエンスに歌わせるところなんか、サスガに百戦錬磨のバンドだなあと感じさせられました。彼らのステージングには、ホントに観る者すべてを一瞬にして自分たちの世界に引きずり込んでしまうような力があるんですよ。彼らの通常のライヴに比べればいくぶん短い演奏時間ではあるわけなんですけど、基本的には代表曲を網羅した彼らなりの“ベスト・ヒット”的なセット・リストが組まれていて、さらには最新作の『ブラック・スワン』からもバランスよく新曲が披露されていたりするんで、コア・ファンも、初めて彼らを観る人たちにとっても楽しめる内容だったんじゃないか、と。日本公演もきっと、そういうものになると思います」
◆Story Of The Yearからのメッセージ映像
「AS I LAY DYINGは、ツアー3公演目のコペンハーゲン(デンマーク)からの合流ということになったんですけど、これまた強烈でした。彼らは今回、2年連続で来日を果たすことになるわけですけど、ファンは期待してていいでしょうし、みんな衝撃を受けることになるんじゃないですかね。なにしろ音のカタマリが飛んでくるような激しい演奏ぶりでしたから。もちろんセットリストは2007年にリリースされた『アン・オーシャン・ビトウィーン・アス』からの楽曲を中心に構成されていたんですけど、彼らのクルーに聞いてみたところ、日本でも基本的には同様のコンセプトで演奏するようなんで、日本の皆さんにもこのアルバムをしっかり予習/復習して当日のライヴに臨んで欲しいところですね」
◆AS I LAY DYINGからのメッセージ映像
「それから、残念ながら日本公演への出演はキャンセルということになってしまいましたけど、ATREYUもやっぱり相変わらず素晴らしいライヴ・バンドで。ラウドなサウンドのなかに、あんなに超ポップなメロディのサビを盛り込むなんて、まさに彼らにしかできない芸当だよなあと、また今回も痛感させられました。そのサビを、実はドラマーのブランドンが歌うという意外性もあったりするステージを、今回是非、日本でも見せて欲しかったんですが…ま、仕方ないですね。さまざまトラブルに見舞われた結果の出演中止ということで、今回は諦めましょう。“次”の来日実現の機会を期待していようではないか、と」
このまま放置しておくと、この関係者のヒトリゴトは永遠に続きそうなのでこのへんでストップしておくが、とにかく<RTOC>が見逃せないパフォーマンスがぎっしりと詰まったイベントになることは、こうした証言からも想像に難くない。ご贔屓のバンドを楽しむばかりじゃなく、是非、すべての出演バンドのステージの一部始終を、日本のオーディエンスにも目撃して欲しいところだ。
増田勇一
<ROCKSTAR TASTE OF CHAOS>
11月10日(月)、11日(火)、12日(水)東京・新木場STUDIO COAST
開場 17:00/開演 17:30
出演:ムック、STORY OF THE YEAR、AS I LAY DYING、(全公演出演)
ゲスト・バンド:acid android(10日)、OBLIVION DUST(11日)、HOLSTEIN(12日)
問:ディスクガレージ 03-5436-9600(平日12:00~19:00)
◆ディスクガレージ・ウェブサイト
「欧州版の<RTOC>は10月8日、オランダのティルバーグという街からスタートしたんですけど、もうこの時点で現地は肌寒くて。しかもやっぱり初日ならではのカオスがありましたね。各バンドの楽器が一部、届いてなかったり、レンタルした楽器があらかじめリクエストしてたものと違ってたり。そういう“よくある話”が多々ありました。というわけで、準備もおぼつかないなかで開場時刻だけは迫ってきて、この日に予定されていたリハーサルはあっさりカット(笑)。でも、さすがにどのバンドも過去に<RTOC>に参加歴があるだけに、誰も慌ててませんでしたね。ま、今回の日本版にはやって来ないHORSE THE BANDだけは初参戦だったわけなんですけど、彼らは噂にたがわぬタフガイで。いきなり自分たちでセッティングして、そのまま爆音で演奏し始めたのはサスガでした」
「ムックについても、さすがに前回、アメリカ・ツアーで鍛えられてきたおかげで、初日こそ演奏面でのバタつきが若干ありましたけど、翌日からはエンジン全開のパフォーマンスを展開してましたね。しかしホント、他の出演者たちがワールド・ツアー慣れしてるバンドばかりなんで、ステージ・クルーもお互い助け合いながら、序盤から見事にステージをこなしてて。ステージに関わる者として、感心させられることばかりでしたね」
「STORY OF THE YEARはこのツアーの常連ともいえるわけなんですけど、さすがにツアー・バンドというたたずまいで。ステージ上では、本当に一瞬も立ち止まらないというか静止画像の瞬間がないというか。噂どおりの超アグレッシヴなパフォーマンスを初日から披露してましたよ。あくまで攻撃的な演奏でありながら、急に超キャッチーなサビをオーディエンスに歌わせるところなんか、サスガに百戦錬磨のバンドだなあと感じさせられました。彼らのステージングには、ホントに観る者すべてを一瞬にして自分たちの世界に引きずり込んでしまうような力があるんですよ。彼らの通常のライヴに比べればいくぶん短い演奏時間ではあるわけなんですけど、基本的には代表曲を網羅した彼らなりの“ベスト・ヒット”的なセット・リストが組まれていて、さらには最新作の『ブラック・スワン』からもバランスよく新曲が披露されていたりするんで、コア・ファンも、初めて彼らを観る人たちにとっても楽しめる内容だったんじゃないか、と。日本公演もきっと、そういうものになると思います」
◆Story Of The Yearからのメッセージ映像
「AS I LAY DYINGは、ツアー3公演目のコペンハーゲン(デンマーク)からの合流ということになったんですけど、これまた強烈でした。彼らは今回、2年連続で来日を果たすことになるわけですけど、ファンは期待してていいでしょうし、みんな衝撃を受けることになるんじゃないですかね。なにしろ音のカタマリが飛んでくるような激しい演奏ぶりでしたから。もちろんセットリストは2007年にリリースされた『アン・オーシャン・ビトウィーン・アス』からの楽曲を中心に構成されていたんですけど、彼らのクルーに聞いてみたところ、日本でも基本的には同様のコンセプトで演奏するようなんで、日本の皆さんにもこのアルバムをしっかり予習/復習して当日のライヴに臨んで欲しいところですね」
◆AS I LAY DYINGからのメッセージ映像
「それから、残念ながら日本公演への出演はキャンセルということになってしまいましたけど、ATREYUもやっぱり相変わらず素晴らしいライヴ・バンドで。ラウドなサウンドのなかに、あんなに超ポップなメロディのサビを盛り込むなんて、まさに彼らにしかできない芸当だよなあと、また今回も痛感させられました。そのサビを、実はドラマーのブランドンが歌うという意外性もあったりするステージを、今回是非、日本でも見せて欲しかったんですが…ま、仕方ないですね。さまざまトラブルに見舞われた結果の出演中止ということで、今回は諦めましょう。“次”の来日実現の機会を期待していようではないか、と」
このまま放置しておくと、この関係者のヒトリゴトは永遠に続きそうなのでこのへんでストップしておくが、とにかく<RTOC>が見逃せないパフォーマンスがぎっしりと詰まったイベントになることは、こうした証言からも想像に難くない。ご贔屓のバンドを楽しむばかりじゃなく、是非、すべての出演バンドのステージの一部始終を、日本のオーディエンスにも目撃して欲しいところだ。
増田勇一
<ROCKSTAR TASTE OF CHAOS>
11月10日(月)、11日(火)、12日(水)東京・新木場STUDIO COAST
開場 17:00/開演 17:30
出演:ムック、STORY OF THE YEAR、AS I LAY DYING、(全公演出演)
ゲスト・バンド:acid android(10日)、OBLIVION DUST(11日)、HOLSTEIN(12日)
問:ディスクガレージ 03-5436-9600(平日12:00~19:00)
◆ディスクガレージ・ウェブサイト
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