グループサウンズの聖地、日劇にて『GSワンダーランド』イベント開催

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1960年代後半、グループサウンズ(GS)を結成した若者たちの姿をコミカルに描いた青春音楽映画『GSワンダーランド』。栗山千明が男装してバンド「ザ・タイツメン」のメンバーを演じているという点でも話題となったこの映画のイベント試写会が行なわれた。

◆『GSワンダーランド』試写会イベントの舞台挨拶写真

会場となったのは、GSの聖地、日劇1(=日本劇場。ここで行なわれた<日劇ウエスタンカーニバル>には、数多くのGSグループが出演した)。当日は、スリービックリーズ、ケイ・アンナ、ザ・ジャガーズの岡本信、パープル・シャドウズの今井久&綿引則史、ザ・ビーバーズの成田賢、エドワーズの大石吾朗、そしてザ・ゴールデン・カップスのマモル・マヌーらがゲストとしてレッドカーペットを歩いた。

舞台挨拶には、映画に主演している栗山千明、石田卓也、水嶋ヒロ、浅利陽介の4人が60年代ファッションで登場。また、GSブーム時の日劇の様子がスライドで上映されるなど、当時を知る人たちにとっては懐かしいイベントとなったはずだ。

各キャストと本田監督、そして司会をつとめたモト冬樹、さらに先日亡くなったザ・ゴールデン・カップスのデイブ平尾さんについて、マモル・マヌー(ザ・ゴールデン・カップス)からのコメントは以下のとおり。

■ 舞台挨拶でのコメント
栗山千明:
“劇中で目指していた日劇に立てたことがとても嬉しいです。笑えるし、感動もできるし、色彩も綺麗で、すべて含めて楽しめる作品です。”

石田卓也:
“髪型も衣装も超やばいです。歌うのは初めてだったので難しかったですね。でも演奏シーンは楽しかったです。特に浅利さんの気持ちよさそうな顔は必見ですよ。”

水嶋ヒロ:
“GSの時代を勉強しつつ取り組んだ作品です。あのマッシュルームカットはなぜか僕だけ地毛だったんです。朝1番に現場に入って、セットしていました。タイツに関してはモコッとする箇所もいくつかありまして…。ただ、脱ぐときが気持ちいいんですよ。”

浅利陽介:
“大人から子どもまで幅広い層で楽しめる作品です。ライブシーンの楽しさが見ている方にも伝わればいいな。撮影現場はとても楽しくて、僕たちが歌っているとナイスミドルなスタッフたちが、僕たちと同じ動きで僕たちよりテンション高く踊ってたんですよ。”

本田監督:
“高校生の時に初めてGSというものを知り、タイツを履いたり、大きな蝶ネクタイを付けたりというファッションにすごい衝撃を受けました。でも聞けば聞くほど楽曲がかっこよかったりして、奥の深いものなんだなぁとはまってしまったんです。即席で作られたバンドが日劇の舞台を目指すというストーリーは皆さんに楽しんでいただけると思います。”

MC モト冬樹のコメント:
“この映画を見て、懐かしくせつない気持ちになりました。高校生のときはACB(=新宿ACBホール。当時、GSバンドが多数出演していたライヴハウス)に通っていたし、僕がGSバンド(=ローズマリー)をはじめたのはブームの終わりの方だったんですが、日劇にも出たことがあるんですよ。危うくタイツをはかされそうになったこともあるんです。結局ヴォーカルだけがタイツをはきましたよ。”

■ デイブ平尾さん追悼コメント
マモル・マヌー(ザ・ゴールデンカップス):
“小学生からの友人なので、未だに信じられません。”

モト冬樹:
“可愛がっていただいたのでとてもショックです。”

ちなみにこの映画、監督がかなりのGS好きとあって、かなり細部にまでこだわっている。たとえば、映画で石田卓也が手にしているギターは、当時、GSのバンドの2人に1人は持っていたといわれるヤマハの「SA-50」。浅利陽介のベースは、数多くのGSが影響を受けた、ザ・ビートルズのポール・マッカートニーでおなじみ、ヘフナーの「バイオリンベース」だ。

また、劇中には “カルトGSの帝王” とも呼ばれている「ザ・ライオンズ ※」も登場するなど、マニア心をくすぐる作品でもある。栗山千明ファンや水嶋ヒロファンはもちろん、ライトなGSファン、コアなGSマニア、そして昔GSバンドを組んでいたという人まで、ぜひ映画館に足を運んで観てほしい。

『GSワンダーランド』(配給:デスペラード/日活)は、11月15日より渋谷シネマGAGA!ほかにて全国公開。

※ ちなみに「ザ・ライオンズ」は、「虎(沢田研二、岸部一徳、岸部シローらの“ザ・タイガース”」にも「豹(宮ユキオ、岡本信らの“ザ・ジャガーズ”)」にも勝つもの…それは「百獣の王=ライオン」だ、という理由で名づけられた。

◆iTunes Store ザ・タイツメン(※iTunesが開きます)
◆映画『GSワンダーランド』 オフィシャルサイト
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