CANTA 結成6周年記念第二弾 CANTA渾身の情念を込めたバラード・ベストアルバム『めらめら』リリース記念大特集

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CANTA 結成6周年記念第二弾 CANTA渾身の情念を込めたバラード・ベストアルバム『めらめら』リリース記念大特集

The Another Side Of CANTA ここに、ホンモノのバラードがある

INTERVIEW-02

”もう1日やり抜いてやろう”ってくらいの気持ちにはなれるんじゃないかな?

──そしてラストの12曲目には、新曲「パピヨン」も入っている。『きらきら』が新曲で始まったから、今回は新曲で終わろう、と?

ルーク篁:意識はしてなかったけど…そういう意識は深層心理にはあったかもね、なんとなく。しかし、このヘヴィーな1枚(笑)、みんなどんな風に聴くんだろうね?

雷電湯澤:”この世界に72分も浸るのは、ヘヴィーすぎて聴けません”って人もいるかもしれない(笑)。こういうのが好きっていう人にはたまらないだろうし。

──元気のない時、この1枚を聴いて、とことん落ちて復活するのもいいと思うし。

ルーク篁:あぁ…でもね、たぶん曲が聴けるという時点で実は上がってきてるんだよね。だってホントに落ちていたら曲なんて聴かないって(笑)。俺がこういう曲をやってるのは、こういう曲を聴くと俺自身、元気が出るというか。少なくともわかってくれる人が他にもいるんだっていう気持ちにさせてくれるからなんだよね。めちゃめちゃ明るく前向きな気持ちにはなれないかもしれないけど、”もう1日やり抜いてやろう”ってくらいの気持ちにはなれるんじゃないかな? って。それくらいの方が正直な感じもするし。だからコレを聴いて気持ちがスゴく浮上しなくてもいいと思う。”もう1日だけ、やってみようかな”だけで十分。それでなくたって、お腹はすくわけだし(笑)、また明日は太陽が昇るわけだから。それでいいじゃないかって思うんだよね。

雷電湯澤:俺もスゴい好きだね、こういう曲の方が。いろいろ経験して来ると、ひっかかる部分は多いっていうか。ポジティヴ系でドッカーン! というのは、ある種、若い感覚なのかなとも思うし。でも、こういう綺麗ごとじゃない部分の歌詞を書くって大変だと思うよ。だって生きてきた傷口を人に見せないと、真実味を帯びた歌詞にならないじゃない? このさらけ出し方はパワーがないとできないことだと思うし。だからこそパワーがあるんじゃないかなって思うんだよね、1曲1曲に。

MASAKI:どの曲もメッセージはスゴく伝わると思うんですね。あと個人的なことで言えば、バラードって言うのは長い間、心にひっかかる曲だったりするんですよ。ノリのいいモノは、その時の初期衝動でいいと思えるかもしれないけど、月日を経て自分の感性が変わってくると、今はもう聴けないな、とかあるんですよ。

雷電湯澤:あるある!

MASAKI:でも結構バラードは、長く自分の中にステイしてるというか居続けるんですね。そういう意味で、この『めらめら』に収録されたCANTAの曲達がリスナーの心にずっと居続けていてくれたらなって思います。

雷電湯澤:MASAKIの言ったこと、その通りかもしれない。風化しないよね、バラードは。そういう意味でも長ーく愛してほしい1枚です。

──了解です。年明け1月から全国ツアーが始まりますが、どんなライヴなりそうですか?

ルーク篁:『きらきら』と『めらめら』が中心になるとは思うね。

雷電湯澤:変な話、ライヴでふるいにかけちゃえばいいんだしね。

MASAKI:ツアー1ヶ所につき1曲、新曲を発表していくんで(笑)。

ルーク篁:毎回違う? それはさすがにキツいな(笑)。あと、やっぱりライヴは自分達とお客さんが対峙する貴重な空間で、その瞬間の空気はその時しかないものだから、最高のものにしたいよね。楽しみたいし、包んじゃいたいし、ひっくり返しちゃいたいし。

──ひっくり返しちゃいって…MCで?(笑)

ルーク篁:そういうことなのかも(笑)。いつもしゃべりすぎちゃうからな(笑)。

取材・文●増渕公子

 

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